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(微橙桃、微青桃)
⚠紫桃です。
⚠重めの話。
⚠通報などはお辞めください。
⚠地雷注意。
呆れるほど、
あいつが悪いの。
殺意が湧くほど、
貴方が悪いの。
紫くんside
アママリスをかがげた、君は、
何処か悲しい色をした、
太陽を見て、
目を細めながら言う。
『あーあ
明日はもう卒業式だ。』
悲しそうな瞳を俺に向ける。
俺のお姫様は寂しがり。
『紫ーくんとも、
橙とも、お別れだ。』
また出てきたあいつの名前。
聞く耳を持たない耳を、
無理に動かして話を聞く。
なんで君は、
俺だけを見てくれないのだろう。
君の王子様は、
俺しかいないはずなのに。
また話し始める君は、
口角を上げて言う。
嘲笑うように、
励ますように、
『ちょっと、
悲しいかもな。』
憎いアイツもまた、
君を求めて戦ってる。
翡翠色のあいつの瞳からは、
俺は、
少女漫画で言う敵。
紫色の俺の瞳からは、
あいつは、
少女漫画で言う敵。
笑えるほど、
醜い関係。
笑えるほど、
呆れた関係。
それを見て君は、
嘲笑うように笑っているの?
面白いほどに、
酷いお姫様だね。
そして俺もあいつも、
酷い王子様だね。
卒業式は、
流れるように過ぎていく。
歌いながら泣く君も、
全部全部、
独り占めしたいよ。
出会いはちょっとした、出来事で、
二人はともに恋に落ちる。
なんて素敵で、
皮肉な出会いだ。
ロマンチックを二人で語って、
また今日も堕ちていく。
でも今は、
そのロマンチックは、
あいつにお預けみたい。
横顔だけで笑う君は、
いつもよりもはっちゃけていて、
橙髪のあいつに身を任せて、
いつもの馬鹿みたいな笑顔で、
笑ってる。
ヤンキーなあいつも、
人がまるっきり変わったみたい。
愛想が強い父親みたいに
笑ってる。
嗚呼、
むかつく。
だからあいつが
嫌いなんだ。
やっぱりあいつから、
俺のお姫様を取り返したい。
離れていても、
見てくれなくても、
絶対に捕ってみせるから
君がいない中、
二人の愛の約束をした。
今回はこれで終わり。
また明日?お会いいたしましょう。
あと30文字で1000文字だ!
さとみくんの『空欄』神だ。