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…リンリンリンリンリンと、虫の声が
部屋に響く。
『おぼっちゃま。そろそろ寝ないと…』
僕『あぁ、分かってる。』
この人は僕のメイドのユウさん。
周りの世話をしてくれてる。
僕『…痛い。』
気の所為だろうか。最近立つのにも時間が
掛かるし目眩も多い。筋肉の節々もチクチクするような痛さがある。
風邪を引いただけだろうか。
目眩が酷い。世界が回るような感じがする
よく、耳の石がズレるとそのような事が
起こると、聞いたことがある。
それの症状か?
僕『頭も痛いな…』
考えれば考えるほど頭が痛くなる。
気のせいだろうか。多分、疲れてるのだろう
1日何十時間も机に向き合い勉強。
今は深夜12時。そりゃ体調も悪くなるし
頭も痛くなる。
よく人は『頭を使いすぎると頭が痛くなる』
とか言うが、それだろう。
僕『アイツ…今何してるんだろうな。』
転校生で来たアイツ。僕はアイツのことを
よく知らない。でも、懐かしさを
なぜ、僕がアイツに対して感じているの
だろうか。それについては僕もよく
分からない。
僕『…考えるだけで胸が苦しくなる。』
このような胸の痛みを、『恋』というと
聞いたことがある。しかし、出会って一日の
アイツを僕が好きになるわけない。
それと同様に、あいつも僕のことなんて…
・
・・
・・・・・・・・・・・・
気にして、ないんだろうな。
と、思いながら部屋に戻るのでした。
女『はぁ…』
私は昨日転校生として学校に入った
者だ。今日、あの少年と出会った。
私はなんでか『リョウスケ』という彼の名前
に聞き覚えがあった。『羽川涼介』
それが彼の名前。私の名前は『西成悠花』
である。
悠花『シュンスケ…ありふれた名前だし、聞き覚えがあるのは普通のことよね。』
でも、何故だろう。
シュンスケという名前を聞くと、胸が
チクッとするのだ。
…知らない、覚えてもない。人間の。
人の。名前なのに。
声も。顔も。目も。髪の毛も。
何もかも、愛おしいと思ってしまいそうになるのは、なんでなんだろう。
…彼と私の間に、何があったの?
誰か、この悩みを…解決してくれる人なんていないよね。