テラーノベル
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この物語に、政治的意図・戦争賛美の意図はありません。
また、現実とは関係はありません。
旧国が出てきます。
個人的な設定があります。
残酷な描写があります。
それでもいい方は、ご覧ください。
著名・軍人J
まさか、思わなかった。こんな事が起こるなんて。
俺は、アメリカの陸軍に所属している軍人だ。
これでも、界隈では有名な方。そんな俺はWW2で前線に出ていた。そんな俺が、それに関わる情報を手に入れた訳だ。
他の奴らは名前を出していないようだが、俺は出させてもらう。
大日本帝国・陸軍…その人だ。
俺は、関わりがないにしろ、アイツによって斬り殺された仲間が沢山いる、と言うことを飽きるほど聞いた。ただ、今日ソイツに会って、何とも言えない気持ちになりながら、柄にもなくこんな事をしている。
面会。俺は、そんな名目のもとアイツに会いに行った。何か一つ、バシッと言ってやるつもりだった。アイツに。
だが、俺はドアを開けた瞬間、凍りついた。
…人ではない何か、と言うのはああいう奴を言うのだろう。恐る恐る椅子に座り、強気に出る。
「よお。帝国サマ。調子はどうだい?」
口角を無理矢理上げ、ソイツを見つめる。
男と言うことを疑うほど、端正な顔立ちだと思った、が。ソイツは、上半身に何も着せられていなかった。下半身の方も無地の半パンツが着せられているだけ。更に、首輪をかけられている。
…大量の怪我……火傷。欠損。銃痕。裂傷。身なりから、随分な扱いを受けていると察する。
目線が思わずそちらにいっていると、声が響いた。
「…お世辞でも、万全とは言えないな。」
「…はっ?」
思わず、そう言ってしまった。黙ったり、攻撃的な言葉だったり…もっと凶暴なイメージをもっていたから。だが、前にいるソイツは、理性的な話し方を持っていた。
「…ケッ、そうかよ…見りゃあ分かるがね。ジョークだよ、ジョーク。」
「さあ、本題に入る。何でお前は戦争を起こした?」
「……。分からない。」
ひねり出された答えはそれだった。
「どういう事だ。」
意味を聞く。
「私が直接、起こした訳ではない。当代日本のcontry humansに、そんな権利は無かった。
私たちが出来たのは、命に従うだけだ。逆らったら…。行き着く先は、死の直前だ。まあ、どちらにしろだが。」
「…知らねぇよ、そんなモン。お前は、それでもあん時まで死ななかった。お前は、沢山奪った。だから、ここで少しでも奪い返すくらい、神さんも許してくれるだろ。」
「…好きに、すると良い。貴方側の行動にその様な制限は無い。」
「あっそ、なら行くぞ。」
拳を握りしめる。血管がボコボコと浮き上がり、心臓の唸り声が聞こえる。
「…歯ァ食いしばれッ!オラアッ!」
『…ゴスッ』
頭から鈍い音か上がる。クリーンヒット、と言っても良いだろう。
「……ッ」
ソイツは抵抗も何も無く、壁の方に飛んでいく。モロに食らったらしい。
「…げほっ……。もう、良いのか。貴方は。」
何事もなかったかのように、立ち上がってくる。
だが、見た目は血がしとどに流れる、地獄絵図だ。
「…俺はもうやりたい事はやった。」
「…そうか。他の奴は、もっと明確だったよ。」
おそらく、体についている傷が正体だろう。
「…あばよ。『陸軍さん』よ。」
俺は、そんな事を言いながらその場を去った。
今日は、これで終わりだ。少し、アイツに興味が湧いた。まあ、怖いもの見たさ…みたいなモンか。また、行ってみるとするかね。
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コメント
1件
うわっ……重い……でも、すごく引き込まれた。軍人Jが「アイツ」に会うまでの緊張感とか、殴った後の静けさとか、一つ一つの描写が生々しくて、読んでるこっちまで息苦しくなる感じだったよ。特に「好きにすると良い」って無抵抗なまま受け入れる姿が、逆に怖かった……。Jが興味を持ち始めたところで終わるのも、続きがすごく気になる。アマさんの描く「闇」、ちゃんと受け取ったよ。大切に読ませてもらうね。