テラーノベル
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ーーねぇ約束だよ
5歳にもならない女の子が言う。
ーーまた会った時、私と蒼汰で結婚しよ!
ーー…いいの?俺が相手で
同い年らしい男の子がモジモジしている。
まるで話の続きを待っているかのように
ーー蒼汰だからいいの、だめ?
ーー…ーーー。
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ピピピピ…ピピピピ…ガチャ
『も〜…朝からうるさい…。』
そう言い女の子は『うーん』と身体を伸ばした。
『まだ寝てたいのに…』
「雪華!早く起きなさい!」
静寂な部屋にいつも通りの母の声が聞こえる。
『もう起きてるよ!』
雪華という少女は制服に手を通し始める。
まだ入学して3ヶ月も経っていない
ほぼ新品のスカートとブレザーに手を通す。
『(やっぱりこの制服には慣れないなぁ…)』
そう思いながら着替え終わる。
『(それにしても懐かしい夢を見たな…)』
鏡を見て歯を磨きながら考える
『(あの後、蒼汰引っ越しちゃったんだよね)』
あの時は寂しかったなぁ〜と思いながら顔を洗う
『(…でももう顔を思い出せないんだよね)』
『… 。』
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作ってもらった朝餉を食べながらテレビを見る。
『(あ、星座占いあるじゃん)』
意外と当たるんだよねアレと思いながら目を通す
【最下位はしし座の貴方!】
うげっ…まさかの最下位なの…
【今日は体調悪くなるかも!】
【何かあった時に備えをしておきましょう!】
【ラッキーアイテムはスマホです!】
【続いてのニュースは〜〜】
『ラッキーアイテムがスマホって珍しいね』
現代味を感じるわ〜と言い朝餉を食べる。
やけにカラスが騒いでいたのは知らんぷりでーー
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ガラガラ〜
『琴美〜!おはよー!』
「おはよう、雪華。今日は宿題やってきた?」
この子は雪華の親友の琴美、めっちゃ頭が良い。
なんでこの子と親友になれたかは私もわからない
『え?なんか宿題って出てた?』
「え…古典の宿題あったよ?」
『うそ!?』
『琴美さま〜!お願い見せてーっ!』
土下座しながら私はそう言う。
「いつも通りのアレだね」とクラスメイトは言い
琴美はあわあわしながら
「見せるから!それやめてー!」と言う。
いつも通りの悪ふざけ、いつも通りの学級
それが私の”普通”だった。
でも普通が崩れるのは一瞬で、
身近に起きるものだと知ったのは
古典の授業中だった。
「〜この問題を…雪華!」
『うぇ!?』
急に当てないでよ!変な声が出たって…
「っw」
おい??琴美?笑ってるのわかるからな???
『えっ…と…』
あれ?文字が…なんて書いてあるの?
『ごめん、琴美なんて書いてある?』
読めないのと琴美にいう。
「あれは………って雪華…?どうしたの!?」
『え?何が?』
「雪華…!あなた…!」
ーーーーー目から血が出てるわよ!?ーーーーー
『え?』
まさか〜と言いながら目に伝うモノを触る
ぬるっとしたモノ、鉄の匂いがする。
『え…?本当に血…?』
目に伝うものが血だと知った時には
もう視界が暗転してしまっていた。
「 」
そう言った心配そうな親友の返答もできずにーー
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