テラーノベル
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どーも!
夜のさんぽです!
またまた続き遅くなっちゃって、
ごめんなさい…💦
今回でこの物語最終回を迎えます!
(結構無理やり終わらせた感は否めませんが…。)
今まで読んでくれて、
♡くれてコメントくれてありがとうございました!!
今回の話少し長いので、ご容赦を!
告知だけど、
新しい物語いくつか更新したので、
是非お時間ある時見てみてくださぁい!
では前回の続き、行ってらっしゃいっ!
扉をあける。
ガチャッ。
そして、静かに閉める。
バタンッ。
鍵。
ガチャリ。
その音だけは、
やけに大きく鳴らした。
靴を丁寧に脱ぎ揃え、
一歩踏み入れる。
『……ただいま戻りました』
声には落ち着きを。
廊下の奥へ進んでいく。
足音。
服が擦れる音。
息。
全ての音を目立たせる。
ガチャ。
ゆっくりと、
慎重に開けた。
中へ入る。
カチりと 灯りをつけた。
『明かり、付けたかったら付けていいと毎回言っているでしょう?』
奥。
遅れて返事。
「……おかえりなさい」
か細い声だった。
少し掠れている。
視線を向ける。
部屋の隅。
薄暗い影の中に、それは座っていた。
足に付けられた輪。
………その辺に、赤い痕。
『勝手に出ないように、と言いましたよね?』
少し声が低くなったのが、
自分でも分かった。
返事はすぐには返らない。
少しして、ようやく小さく息が漏れる。
「……出て、ない…」
力のない声だった。
その声で、その言葉。
疑いは晴れない。
『では、この痣は?』
『今日できたやつでしょう?』
『逃げようと藻掻いたのがバレバレですが』
8,380
ちくわぶ
116
#ネタバレ注意⚠️
🫧🐾ラムネ猫🐾🫧
246
HAGANE
2,754
「……少し動いたら、なっちゃって…」
『………へぇ』
それと目線を合わせる。
俯いてる顔を、
少し無理に上げさせる。
「ッ………」
『じゃあ、動く意味すら無いのでは?』
にこりと穏やかな笑顔で言ってみせた。
それは目を見開いた。
でも、すぐに細まった。
「…はは、そうですね」
投げやりにも聞こえるが、抵抗ではない。
ただ、諦めに近い静けさ。
その態度もすっかり愛おしく感じるようになってしまった。
1度辺りを見渡す。
家具。
コップ。
晴明くんの体の向きさえ、
何も変わっていない。
『不思議ですね』
『朝とまんま同じ。』
『まるで誰もいなかったみたいだ。』
小さく呟く。
誰に向けた言葉でもない。
すると、影の中からかすかな声が返る。
「……あなたが、そうしたんでしょ」
「抵抗するなって…逃げるなって…動くなって……。」
「全部………貴方が言ったんでしょう…?」
…………。
少し喉が詰まった。
でも、表情は崩れない。
手をそれの後ろに回した。
『私はただ想っているだけなんです』
即答。
本心。
それは何も言わなかった。
言えなかった、という方が正しいだろうか。
少しの間。
それから体を離し、向き合った。
『……蘭丸さんが、気づき始めています』
その言葉に、それの指がわずかに動いた。
他の反応はなかった。
ただ、風に煽られただけだろうか。
「……そう、ですか」
それだけで終わる。
でも、私には分かる。
それの瞳に、ほんの少しの希望という名の光が写ったこと。
………させてたまるか。
それの手を包む。
酷く冷たい。
静かに目を伏せた。
『まだ、出す予定はありませんよ』
独り言のように呟く。
玄関の向こうの気配が変わった。
バサリ。
翼のような音。
…………来た。
そう判断するまでに時間はかからなかった。
コン、コン。
叩く音は遠慮がない。
迷いもない。
『………行ってきます』
それに一言告げ、
玄関へ。
耳を澄ませる。
🐦⬛「開けて」
声。
蘭丸さんだ。
少し呼吸が浅くなる。
『……今は』
言葉を選ぶ前に、外から声が被さる。
🐦⬛「今じゃないとか、そういうのいいから」
低い。
あまりにも。
待つ気がない声。
私は目を細める。
扉一枚。
たったそれだけで、空気が分断されている。
一度、息を吸う。
開けるべきかどうかは、もう決まっていた。
その時だった。
🐦⬛「開けないなら、開けさせるけど?」
言い方は軽いのに声は低い。
矛盾。
背筋に薄く冷たいものが走る。
続けて、低く一言。
🐦⬛「最悪壊せばいいし。」
『……っ』
その一言で、
既に手は鍵を触れていた。
壊す。
蘭丸さんは本気だ。
扉を壊してでも、
外壁を壊してでも侵入してくる。
かちゃり。
鍵を外す音が、小さく鳴る。
次の瞬間、扉が開いた。
光は一筋も入り込んでこない。
暗い中に、蘭丸さんが立っている。
🐦⬛「ほら、開いた。」
口角を少し上げている。
そして、そのまま一歩。
躊躇もなく、部屋の中へ入ってくる。
🐦⬛「お邪魔しまーす」
止める間もない。
私は一瞬遅れて動く。
『……勝手に入らないでください』
言葉は出る。
だがもう、届かない。
蘭丸さんは、とある部屋をガチャリと開ける。
まるで最初から知っていたかのように。
そして、止まる。
その視線の先。
影の奥にいるそれへ。
「………!!」
🐦⬛「……ふーん」
それを見下げ、
その場で止まっていた。
私は一瞬だけ、その横顔を見る。
何を考えているのかは、読めない。
🐦⬛「……なるほどね」
小さく、呟く声。
「……た、たす…けて……!」
それ が掠れた声で言う。
私以外に声を出すか。
私以外に何かを求めるのか。
胸が真っ黒に塗りつぶされそうになった。
これだから嫌だったんだ。
それを外に出すのも。
他の人と接せられるのも。
私は一歩踏み出す。
下がってください。
そう言おうとした、その時だった。
蘭丸さんが、わずかに手を上げる。
制止の意味。
言葉も行動も止まってしまった。
🐦⬛「これさー」
少しの間。
息を整える音が聞こえる。
次の瞬間。
🐦⬛「そのままにしといた方がいいね」
言葉が詰まった。
『……っ、は、?』
蘭丸さんは振り返らないまま続ける。
🐦⬛「そりゃ、外に出したら面倒になるよね」
蘭丸さんの言葉の意味。
何も汲み取ることができない。
『……何を』
問いかける前に、
蘭丸さんがようやくこちらを見る。
目が合う。
今になって分かる。
光が無い。
暗闇のような瞳。
🐦⬛「別にさ」
🐦⬛「敵とか味方とか、そういう話してないよ」
1拍。
静かに言う。
🐦⬛「守らなきゃ」
声が出なかった。
体も動かなかった。
「………そん、な……」
目だけ動かせば、
絶望を顔にしたそれ。
🐦⬛「ねぇ」
🐦⬛「ちゃんと見守ってるんでしょ」
拳を固く握った。
『………はい』
ジャラッ。
それが、後ずさるように動いた。
……おい。動くなと言っただろう。
目で訴えてみれば怯えるそれ。
蘭丸さんは見逃さない。
でも、何も見てなかったように言う。
🐦⬛「じゃあさ」
いつの間にか、
普段の軽い声に戻っていた。
🐦⬛「このままでいいよね」
その言葉に、私は一瞬だけ黙る。
蘭丸さんがした選択。
今になってようやく理解した。
『……問題はありません』
そう答えた。
この時点で、全てが決まった。
蘭丸さんは笑みを深めた。
不気味な程。
🐦⬛「そ」
それだけ。
影の方へ近づいていく。
それは、びくびくと震えていた。
🐦⬛「じゃあ、もっと守っちゃおーよ」
背筋がゾクッとした。
無邪気な子供が遊ぶみたいな。
それをおもちゃとして扱っているみたいな。
「……ッひ……ッ……」
それの顔が歪んでいる。
だから何だ?
解放するか?
いいやしない。
情をかけるか?
全くだ。
それにはずっとここにいてもらわなければならない。
蘭丸さんはそれを見て、目を細める。
🐦⬛「大丈夫。大丈夫だよ」
安心させるための声ではない。
選択肢を潰す声だった。
私は、ゆっくり2人に近寄る。
三人。
異常に重苦しい空気。
でも、誰もそれを変えられない。
変えようとはしない。
蘭丸さんが扉の方を見て、軽く言う。
🐦⬛「鍵、もう一回ちゃんと確認しとこっか」
蘭丸さんはほんの少しだけ首を傾ける。
『…ふふ、えぇ。今度は更に厳重にしなければ。』
🐦⬛「僕も加わったよ。」
🐦⬛「これからが楽しみだね。」
🐦⬛「ねぇ?」
視線が、それを向く。
🐦⬛「晴明くん」
「…………。」
晴明くんは下を向いたまま、何も答えなくなってしまった。
コメント
5件
蘭ちゃん!?!?いいね👍
まさか、学園長が犯人ってわかったのにまさか、蘭ちゃんも救世主じゃなくて共犯者として加わるとは、、、最高やん 主さん、最終回も面白かったです!次の物語楽しみにしてます!体に気をつけて頑張ってください!
最終回、お疲れ様でした!「無理やり終わらせた」と仰いますが、むしろあの締め方はすごくよく効いてました。蘭丸さんが「守る」ために加担する構造、胸糞悪いけど鮮やかでしたよ。「救世主」の皮を被った共犯関係が、この物語の本質だったんだなって。晴明くんの希望が一瞬光って、即座に摘まれる絶望感も含めて、読後感がすごく残る終わり方でした。新しい作品も楽しみにしてます!