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③ 国見英
玄関を開けると明かりが消えた部屋。
寝室を覗くと、英のトレーナーを抱きしめて丸まって眠る🌸がいた。
「……めんど……」
そう言いながらも、英はゆっくり近づき
トレーナーごと引き寄せてベッドに入り込む。
眠りながら🌸が小さく呼ぶ。
「英ちゃん……遅い……」
「……来ただろ。文句言うなよ」
ぶっきらぼうでも、腕は壊れ物みたいに優しい。
胸の奥がじんわり温かくなって、
英はそっと囁いた。
「……好き。ちゃんと隣で寝ろよ」