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No.24 クリザシップ
魔虫類カイヨウサナギ科
体長約80〜100m
体重 不明(測定した記録が無い)
『力』不明(同上。測定記録が無い)
『魔力』同上。
『機動力』同上。
討伐依頼受諾可能最低ランク
なし。ではあるがもしつけるとするならば、コイツの居場所に向かう道のりが危険なためD〜C、最低でもE
・ドロップ地方最果てにある陸地の近海に生息。
・集会所で依頼を物色している最中、コイツの噂を聞いた事で存在を知った。つまり本物は見ていない。
簡単に言えばコイツは超ビッグサイズの蛹っぽい魔物だ。
『蛹』ではなく、『蛹っぽい』と言ったのには理由がある。それはコイツの最終形態、つまり成虫が発見されておらず、蛹であるかどうかがまだ不確定な要素であるからだ。
というか成虫、蛹どうこうの前に本当に虫なのかすらはっきりとは分かっていない。見た目と生息地からひとまず虫だと判断した第一発見者がこのような名前をつけたらしいのだ。
まあ海にいるせいで観察が難しく、デカ過ぎて連れ帰る事も出来ず、おまけにドロップ地方の奥地なんて危険な場所を通り抜けなければ目視すら叶わないのだ。色々とアバウトになってしまうのも仕方ないだろう。
生態としては1日の大半を海中を漂う事によって浪費しているらしいが、一応浮上してきて日光を浴びたり、びたんびたんと跳ねて海面に身を打ちつけ、寄生虫を取り払うような動きをする事もあるようだ。
ちなみに、そうやって無駄に動くせいで『やっぱり蛹ではないのでは?』と考え、これは大型魔水類であると提唱する研究者も少なくはないらしい。
とまあそんなワケで意見が割れており、それが原因で本種のみでカイヨウサナギ科を構成する事となったクリザシップは、今もなお魔虫類、魔水類の間と海中を彷徨い続けている……