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知りたい?①
夢主:
「それにしても糸師くん、サッカーめちゃくちゃ上手いね!びっくりしたよ。」
「あ、これ、よかったら……!体あったまるよ。」
(渡されたものをちらりと見て、受け取る凛)
糸師凛:
「当たり前だ。くだらねぇ感想なんかいらねぇ。」
「試合は見せてやった、とっととやれよ。」
夢主:
「え、はい……?何を?」
糸師凛:
「ぬりぃモーションの修正だ。」
夢主:
「は、はいぃぃっ!?い、いまからですか!?」
糸師凛:
「当たり前だろ。」
「でねぇと先がプレイできねぇだろうが。とっととやれ、すぐやれ、今すぐやれ。」
夢主:
「い、糸師くんレベルの動きを再現するなんて……作業量が……し、死ぬよ!?わ、私死んじゃう!?」
糸師凛:
「知るか、命懸けでやれ。早くしろ。」
(肩を落とす夢主、涙目)
夢主:
「ひ、ひどい……ち、血も涙もない大凶悪怪獣だぁぁぁ!」
「こ、こんなことなら、死んでもドア開けるんじゃなかった……!」
糸師凛:
(無言で夢主の首根っこを掴む)
「黙れ、さっさとデスクに行け。」
(作業デスクに強制連行される夢主)
(作業シーン)
夢主:
「うーん……ここの動き微妙だなぁ……。」
「ねぇ、糸師くん。この動きやってくれない?」
糸師凛:
「嫌だ。」
夢主:
「そう言うと思った!」
(ふてくされるが、すぐに真剣な表情になる)
「でもさ、修正し始めて格段にクオリティが上がってきてて、正直めっちゃいい感じなんだよ!」
「このままここの修正が終わらなかったら、いつまで経っても続きがプレイできないよ?」
「糸師くん、それでいいの?ゲームやりたいんでしょ?」
糸師凛:
(少し間を置いて、じっと夢主を見つめる)
夢主:
「ね?ね?お願いします……!」
「一回やってくれたら済むから!ね?」
(目を逸らしてため息をつく凛)
糸師凛:
「……お前も、大概いい性格してんな。」
_______________
糸師凛:「おい。」
(背後からの低い声に、私は思わずカメラ越しに振り返る。そこには案の定、糸師くんが不機嫌そうな顔をして立っていた。)
夢主:
「はい?」
(とりあえず愛想笑いを浮かべながら答えると、彼の目がじろりとこちらを睨む。)
糸師凛:
「わざわざコートまで来る必要があったのか?」
(その言葉に、私はカメラを持ち直しながらため息をつく。)
夢主:
「当たり前でしょ!」
(口調だけは強気に返す。)
「糸師くん、なめてる?リアリティーが命なのよ、ゲーム制作って!」
「ほら、早くやって。こっちは準備万端なんだから!」
(彼の顔がさらに険しくなるのがわかる。やばい。怒らせた?)
糸師凛:
「あ?」
(静かな声とともに糸師くんが一歩近づく。)
「テメェ……偉そうに指図できる立場か?」
「潰すぞ?」
(その言葉とともに、突然私の頭をぐいっとつかむ。)
夢主:
「いっ、いだっ、痛いっ!」
(思わず悲鳴を上げる。)
「ちょっ、糸師くん!ほんとに潰れるっ、頭がっ!脳みそがぁっ!」
(彼の手は容赦なく力を込めてくる。私の視界が歪む。なんてこった、この人は本当に物理的に潰してくる気か……!)
糸師凛:
「くだらねぇ。」
(不意に手を離され、私はバランスを崩してよろめいた。)
夢主:
「ちょ、調子に乗ってごめんなさい!」
(必死に体勢を立て直しながら頭を下げる。)
「糸師凛さま!お願いです!ぜひご協力を!」
(顔を上げた瞬間、彼の冷ややかな目が私を見下ろしているのがわかる。口元にはかすかに苛立ちを滲ませている。)
糸師凛:
「クソが……。」
(そう吐き捨てながら彼は一歩後ろに下がった。)
(私は思った。この大怪獣様に逆らうことだけは、二度としない方がいい、と。)
おまけ
飲み物の中身は?
糸師凛:「おい…なんだこの飲み物…」
夢主:「え?ああ、鯛茶漬けのお出汁っていう、出汁パック!
あったまるかなって…あ、もしかして苦手だっ
糸師凛:「苦手じゃない、これめちゃくちゃ上手いな」
夢主:「でしょー!他にも味あるから、あげるよー!」
糸師凛:「いいのか!!」
糸師くんにも、食べ物を美味しいと感じる心とかああったんだなぁ、
とか非常に失礼なことを思いながらも、
年相応なとこあって可愛いななんで思う夢主なのであった。
冬に飲むお出汁はうまい。