テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「…空、綺麗だなぁ。」
「ですね、先輩。」
僕こと「マラクア」は、後輩の「スピル」と一緒に空を見てた。
この日の空は、とても晴れやかだった。
お日様の光が湖に反射して、綺麗で。
空の光は、彼の髪に反射して、キラキラと輝かせていた。
「わぁ、髪に光が反射してる…!」
スピルは、目を輝かせて僕の髪に触れていた。
「…僕の髪と、この空。色が似てるね。」
「うん、綺麗ですね。」
そんな会話をしていると。
ガサッ…
「なんですかこの音?!」
彼は、思わず音がした方を向いた。
「スピル!」
僕は、
彼を地面に押した。
「先輩?!」
あれ、
此処から…
どう、
避ければいいんだっけ…?
ぐちゃっ。
「…っえ?」
先輩が、
マラクア先輩が、
腕、裂かれ…て…?
「…先輩!先輩…?」
ねぇ、嘘ですよね。
ねぇ、やっと会えたのに…
「まだ、先輩と…」
「楽しい時間、まだまだ過ごせてないですよ…!」
だって、約束しましたよね。
絶対、絶対…
「高校の皆で、沢山遊ぶって…!」
「勝手に…殺さないでよ…」
え…?
そうすると、先輩の体はゆっくりと上がった。
「先輩?!」
「腕真っ二つになっただけ…」
ふっ、と笑う先輩。
「でも重傷ですよ!」
「ごめんって…でも。」
そうやって、
もう片方の手で僕のことを撫でる先輩。
「スピルが守れて…よかった。」
「…先輩が、起きてくれて、よかったです。」
先輩、起きてくれた…
「ほら、感動してる場合じゃない。じゃ、バイバイスピル。」
「…え?」
そういうと、先輩は片手に魔導書を持って…。
「『ワープホール』。」
そう唱えた。
すると。
ブラックホールのようなものができた。
そこから、
「先輩?!」
先輩に押されたかと思えば。
「…あれ…」
気付けば、
先輩たちの家に来ていた。
「…こんなことしてる場合じゃない!」
早く、
「先輩のこと、伝えなきゃ…!」
「…じゃあ、」
「…死ぬ気で、『アイツ』の正体探りましょうかね…。」
僕は、
皆を守れたら、それでいいから。
そっと、切れた右腕を取る。
修復に必要だからね。
それから、
自分自身の血で汚れた顔を、もう片方の手で拭った。
湖は、流れで次第に赤く染まる。
「…空、が…。」
血でそう見えるだけか、
はたまた何かの異変か。
青い空は、
いつの間にか、
赤く染まっていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!