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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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キンヤ「ガッコウガーYの操縦士には、『適正』が必要だ」



テツ「適正…?」



キンヤ「世の中内は、愛の強さだけでは叶わない事もある。……すまない」




学園長は申し訳なさそうに謝ると、再び取っ手に手をかけて学園長室に入ってしまった




テツ「あ……学園長っ!」




テツ「…適正って、なんだよ…?」






?「テツ?」




テツは左を振り向く




テツ「父ちゃん!?」




父親である、清田ゴウジだ




テツ「なんで此処に?」



ゴウジ「うちの会社、『ソーラーシステムエリア』の工事を請け負ってるからな」



テツ「ああ、またあのいつものチマチマした仕事か」




テツは嫌そうな顔でそっぽを向く




ゴウジ「お前、そんな言い方……」



テツ「俺は父ちゃんとは違う!



俺は、本当のスーパーロボット乗りになるんだ!!」




テツはゴウジの言葉を遮ると、後ろを向いてその場を去っていった




ゴウジ「テツ!」




ゴウジの伸ばした手は宙を切るだけ




ゴウジ「…………」










ゴウジ「ソーラーシステムエリアですが、明日の朝までには完成予定です」




ゴウジはキンヤにそう伝える




キンヤ「ご苦労様です。これで学園の電気代も節約出来ます」










そして夕方__





テツ「ガッコウガーYの操縦士は、俺じゃなきゃ…!」




Y学園のストリートをトボトボ歩きながらテツは呟く



すると、脳裏にあの時盗み聞きした学園長の言葉を思い出した





『試験運転は夜明け前……明日の朝5時に決行する』









ネナ「ガッコウガーYか地盤沈下事件について何か知りませんか?」




ネナは怠そうに生徒に聞き込みしていた




「悪いけど、知らないなぁ…」




ネナがその生徒の後ろ姿を見つめていると、丁度目の前にテツが通りかかった





テツ「夜明け前…朝5時…ガッコウガー試験運転……」



ネナ「…ん?あの子確か…」




ネナはテツの方を振り返り、その後ろ姿を見つめた












そして時は流れ(?)早朝の5時前___










ネナとヌキオは、『工事中』と書かれた看板にロープが張られてる通りを右に曲がる



そして、Yの校舎が見渡せる位置にある大きな木の陰に隠れた



ネナは顔を覗かしてボソッと呟く




ネナ「本当にこの時間にガッコウガーYが動くんですかねぇ…」



ヌキオ「君が仕入れた情報じゃないのかぁ!?」




ヌキオも小声になり突っ込んだ













キンヤ「間もなく、試験運転を開始する。配置につけ!」



「「「「「はい!!」」」」」




学園長室にアゲハ、コマ、マタロウ、メラ、フブキの威勢の良い返事が響いた



え?



ジンペイはどうしたかって?(聞いてない)




ジンペイ「アゲハ~♡」



アゲハ「ジンペイ、離れて…」




この様である←



ジンペイは寝惚け眼でアゲハの首に腕を絡めて抱き着いている



引き離そうとしても粘着力の強い接着剤の如く離れようとしない←




アゲハ「ふ…フブキちゃん、助けて…」



フブキ「OKちょっと待って」




フブキは深呼吸をして指をボキボキ鳴らすと、ジンペイの脳天に力いっぱい拳骨を食らわした




ジンペイ「いでぇ!!……なんだよ…?」




ようやっと眠気が覚めたか………と思いきや。



再びアゲハに擦り寄る←




マタロウ「フブキさんの拳骨を食らっても尚起きないジンペイ君って……」




マタロウはドン引きしてジンペイを見やる




アゲハ「寝起きのジンペイはいっつもこうなの…。



私にくっ付いて離れようとしない」



ジンペイ「うぅ~ん……アゲハに海苔巻いて…いただきま~す♡♡♡」←




口を開けてアゲハの頬に齧りつこうとするジンペイ




アゲハ「え!?どんな夢見てるのか分かんないけど皆助けて…」



コマ「おうジンペイ君。起きろや」



フブキ「特別に私のランチャーの餌食にして上げるわ」







ジンペイの断末魔が響き渡った←←













テツは抜き足差し足でY学園の講堂まで辿り着いた




テツ「潜入成功。



俺は、絶対スーパーロボットに乗るんだ……」

あの彼女は愛されてます[アニメ版Y学園]part2

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