北朝鮮×韓国♀のNL小説。
あらすじ必読。地雷はお帰り。
展開が雑です。そして急に始まります。
それでもいい方はお進み下さい。
『ねぇ、北朝鮮。』
ソウルのビル群が彩る夜景を背後に、
彼女は長い黒髪をなびかせて北朝鮮を見つめる。
『何だ』
『私、貴方とずっと一緒に居たいな』
『……何言ってんだ。当たり前だろ』
少し顔を赤らめて呟いた一言に、彼女はほんの少しだけ目を見開いた。
そして、頬を紅潮させて笑顔で告げた。
『すっごく、嬉しい….』
愛しい、愛しい、南の彼女。
北の彼は二度と離すまいと心に、天に誓った。
その筈だった。
「んん……」
ピーピーと鳴く子鳥のさえずりを鬱陶しく思いながら身をよじる。
今日もまた気怠い一日が始まるのか。
心の中でそんな風に呟きながら、
隣で寝ている彼女に声を掛けようとしたその時だった。
「…………….は?」
隣のシーツを見て、北朝鮮は言葉を失った。
何故ならそこにあったのは愛しくて堪らない彼女の姿ではなく…少量の血痕だったからだ。
“月のものはまだ先。”
昨晩の彼女の言葉が脳裏をよぎる。
「っ韓国……!!」
そこからの記憶は、あまりに必死だったせいかうろ覚えでしかない。
最初に日本家に凸って、
あの社畜の胸ぐらを掴んで居場所を聞き出したが成果は出ず。
その次に中国の所へ行き、
ついでにその場に居合わせたロシアにも聞いたが知らないと言われ…
欧米諸国に近隣のアジア連中、
さらに普段は米軍がいるからという理由で絶対に赴かない台湾の所にまで聞きに行った。
だが、どこの国も韓国の居場所を知る国は無かった。
そして月日は流れ……
「北朝鮮」
あれは、あちこち手当り次第に探し回って、体力が限界を迎えそうになった時だった。
「…………….にゃぽん」
東アジアきっての資本主義大国。
その一部の化身であるにゃぽんが、アポ無しで俺の所へと訪ねてきたのだった。
「今更何の用だ。お前ら日本家は有益な情報持っていなかっただろ」
「あぁ…そういえばそうだったね。でもそれは過去の話でしょ?」
先程までの貼り付けた笑顔が消えて、スッと真面目な顔つきになる。
こういう時の此奴は大抵ろくな事を思いつかない。
「北朝鮮ってばホント脳筋だよね。手当り次第なんて無理に決まってんじゃん」
「お前に何がわかる!!!!!」
思わず声を荒げて、にゃぽんの制服リボンを掴みかかる。
俺には彼奴しかいない。
例えどんな手を使ってでも見つけ出して俺のものにする。
決死の覚悟決めて何だってする。脳筋でも知的でもどうだっていい!!!
「……茶化しに来たんなら帰れよ。早くどっか行ってくれ」
「この事件さぁ、何かおかしいよね」
背を向けて立ち去ろうとした北朝鮮の足が止まる。
「北朝鮮がこんだけ探して聞きこみ調査もしてるってのに誰も知らないとかフツー有り得ないっしょ。
……もしかしたら誰かが “隠蔽” でもしてるのかな?」
「………..!!!!」
にゃぽんの態とらしい言葉にハッとする。
その通りだ。もう殆どの国はこの事を知っている筈。
なら逆に何故情報が何一つ入ってこないんだ…!?
「こんな芸当できるのはよっぽど権力持ってる国じゃないとねぇ〜
あ、そうそう例えば『アメリカ』『ロシア』『中国』……G7の中にも居たりするかも?」
G7、BRICs等の大国。
その条件で当てはまる国はそう少ないが、本格的に調べるとなるとかなりリスキーだ。
「………..お前は真実を知ってんのかよ」
「や?知らないけど」
知らないのかよ!!!!と心の中でツッコミを入れる。
しかしにゃぽんはふっと笑ってこう告げた。
「私は君のことキライだけどさぁ……韓国ちゃんのことはそうでもないんだよね」
それは…何となく分かっていた。
韓国とにゃぽんは仲がいい。表は可愛らしいが裏の顔が最悪という点でも、美容を気にするお年頃同士という点でも大いに一致し、二人きりで話していることも多かった。
つまり、にゃぽんからすれば
友達が得体の知れない失踪の仕方をしてイラついているという訳で….
「私の友達に手出しといて、のうのうとしてる奴がいるとかマジ最悪。
見つけ出してぶちのめしてやる」
可憐でキュートな見た目とは裏腹の、日帝辺りが思いつきそうな物騒な発想。
だが北朝鮮にとってみれば、
それは共感の思いでしかなかった。
「………..裏切るなよ」
「そっちこそね♥︎」
互いに微笑み、握手を交わす。
目的は一つ。韓国の奪還と犯人撲滅。
韓国捜索同盟、ここに設立。
To be continued…?
コメント
7件
話書くの上手すぎさん!!!
尊い
裏表あるにゃぽんちゃん書くのたっのしい〜〜( 💓∀💓)