テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ATTENTION

❀これは某実況者グループ様のお名前をお借りしたものですご本人様には一切関係ございません

❀ご本人様関係者様等にご迷惑の掛かる様な行為はお止め下さい

❀登場する実況者様の性格等は作者の捏造に捏造を重ねたものになっています

❀軍の知識はミジンコ以下ですので多少雑なところがあっ てもスルーしてください

❀作者は東北民です関西弁が非常にガバガバです (エセ関 西弁)

❀あくまで作者の自己満ノベルです

❀オリジナルの概念が登場しますが実際には存在しません、あくまでフィクションです。

❀誹謗中傷や批判コメはやめましょう 作者が単純に悲しくなります

❀誤字脱字は友達、語彙力は帰ってきません。

これらを踏まえた上で、ごゆっくりお楽しみください


#3 アイエンキエン


「その左目はどうなされたんですか?」

しばらく沈黙が続いていた車内で、桃瀬さんが口を開く。

[…神社でお昼寝をしていたらいつの間にか、妖にイタズラをされていて、開けなくなってしまって。]

「…開けないんですか?」

[…はい、筆らしきもので目の周りに何かを書かれていたんです、気づいた時はそこまで被害がないと思っていたのですが、使われていた筆が呪具だったので、しばらく開けなくなってしまって、このザマです。]

軽く左目に手を当てる、サラサラとした包帯の感覚を感じる、紋様が紋様だから人に見せられたものでは無い。

「…大変ですね」

「治らないんですか?」

[いえ、治そうと思えばいつでも、ですが無理に治すとほんとに失明してしまうので、今力が無くなるまで待っているんです、もうすぐしたら治す予定です]

「…詳しいんですね、今までに何度か、あったんですか?」

[いえ、今回が初めてです、英才教育で小さい頃から妖に関するあらゆる知識を教えられていたので]

「なるほど…」

しばらくそんな風に話していると、車は停車し桃瀬さんはシートベルトを外す

「到着しました、ここです。」

自分もシートベルトを外す、後ろに乗っていた男性がいつの間にか助手席の扉を開けて、どぞ、と声をかけてくれる。

[ありがとうございます]

軽く頭を下げ、荷物を受け取る、あれここ我々城?

[…..軍の、幹部様でしたか]

「あれ、そうですけど、依頼人に伝えられていませんでしたか?」

[…はい、特に個人情報も職業も伝えられていませんでした、であれば名前も偽名…?]

「そうでしたか、そうです、日本行きの偽名です。とりあえず中に入りましょうか」

[は、はい]

「ちなみに、依頼人がここの総統です」

[ひぇっ….ナルホド…]

齢19、生まれて初めて戦争国家の城に入る。



うちの神社の鳥居3つ分くらいの大きな正門をくぐる。で、でっけー()

「今日はもう遅いのでお部屋に案内します、依頼人の指示により泊まっていただく部屋は幹部塔です、僕達がいるところになりますが、お許しください。」

[分かりました..]

広いエントランスホールをすぎ、長い廊下を歩きながら桃瀬さんはそう話す。しばらく、一際豪華な装飾の廊下を歩く、1、2分程歩いた後、桃瀬さんは立ち止まり鍵を渡してくれる。

「こちらの部屋です、ご自由に使ってください、幹部もこの辺りを歩き回ったり喋ったりしているので、深夜以外1日騒がしいと思いますが、ご了承ください。」

[はい、ありがとうございます]

「では、」

[あ、あの]

「はい?」

[夜遅いのに申し訳ないのですか、部屋を回ってもいいですか?結界を張りたく..]

「構いませんよ、せっかくなのでついでに幹部塔を案内します。」

[深夜ですが、大丈夫ですか?]

「構いませんよ、それに僕もいますので、大丈夫です」

[ありがとうございます、現在14人おられますか?]

「今は13人です、1人遠征中で、1週間後に帰ってきます。」

[分かりました]

1度部屋の中に入り、荷物を置く、御幣と御札を13枚取り出す、予備で沢山持ってきていてよかった

「では、行きましょうか」

「ここの廊下と、あちらの反対側の廊下に幹部が住んでいます、11人、1人は医療専門で、少し離れたところに、総統室は正面廊下をまっすぐ進んだ先にあります。僕の部屋はその総統室の隣にあります」

[なるほど…..では先にここの廊下に結界を、4歩離れていてください]

「……..」

桃瀬さんが4歩程離れたのを確認し、唱える

[“結界”]

廊下を歩き、一人一人の部屋の扉に御札を貼る。その後ろを静かに桃瀬さんが着いてくる。1人、扉に御札を貼った時違和感と同時に懐かしい気配を感じる。

[…..この部屋の方、天の雑面をつけておられますよね]

「何かご存知なのですか?」

[祓い屋の世界ではかなり有名ですよ、目が特殊で]

それだけ言って反対側の廊下に向かう、あ、少しだけ不信感増した。

[“結界”]

先程と同様に結界を張る、廊下を歩き扉に御札を貼る、この部屋の人は、東洋出身か、やはり空気が違うな。

[………..]

「あとは総統室と僕の部屋ですね」

[えぇ、そうですね]

正面廊下を進んでいくと、他よりも豪華な扉、まさに絶対王政と言ったやつか。

[“二重結界”]

総統室からは今まで感じたことがない気配を感じる、上級妖、恐らくSS、神の領域に到達した妖だ。総統室と、桃瀬さんの部屋の扉に御札を張る、よし

[これで終わりです、お付き添いいただきありがとうございます]

「いえ、ではおやすみなさい」

[はい、おやすみなさい]

そう言葉を交わし、自身の部屋に向かう。



ガチャ、パタン

[ふー…疲れたなぁ…]

時計の針は深夜の2時半を示している、もうこんな時間だったのか、なんだか申し訳ないな。だが飛行機で寝た分があるのか、眠気はなく、何をしようか部屋を歩き回る、あ、部屋の散策しよ、なんかめっちゃ広いし。

[…..]

ここはお手洗、お風呂場、そこに台所、こっちではキッチンって言った方がいいか…、ほんでここの扉開けるとベランダか、広いな、ベッド…か、そりゃそうか、敷布団が良かったな…って部屋準備してもらったのにこれ以上要求したら我儘すぎる。とりあえず、シャワー浴びるか。キャリーケースから部屋着とお風呂セットを取り出し、お風呂場へ向かう。


[…………]

髪を解き、顔の包帯を外す、メイクを落とし、服を脱ぎハンガーにかける。わぉ風呂場綺麗すぎ。

[………]

髪に櫛を通す、髪は丁寧に扱わなければならない、信仰している神が長髪だから、祀っている神社の巫女として髪は長く、綺麗でなければならない、染めたりするのもだめ。






[ふー…]

シャワーから上がり、時間のかかるドライヤーを終わらせ一息つく、髪を乾かすのにはだいたい30分くらいかかる。時計はもう既に3時半をすぎていて少しだけ空が明るくなっているような気がする、仮眠くらい取ろうかと思いベッドに腰掛ける、ふっかふかだ、!!まるで柔らかくて甘いあのマシュマロの上に乗っかったような気分だった、後ろに倒れ込むと、その柔らかさに体が包まれる、それに加えてほんのり優しい花の匂いがする、いい香りだ。忘れる前に、端末を取りだし充電器に差し込む、常に持ち歩くから、充電は必須だ。

せっかく部屋着に着替えたのだから、寝るかと思い布団に潜り込む、永眠できそう。


[……スー…..スー……]





〜朝

コンコンコン

[….ん、…..はい]

ノックと、騒がしい鳥の声で目を覚ます、目を擦りつつドアの付近に向かう

ガチャ…カチャ

「おはようございます、朝食の時間なので準備が終わったら、廊下に出てきてください」

左目を手で隠しながら扉を開けると、桃瀬さんが部屋の前に立っていた、それだけ言うと、頭を下げて少し離れる。

[…分かりました、ありがとうございます、少々お待ちを…]

早足で部屋の中を歩き回り、準備をする、顔を洗い、昨日とは違う戦闘用の服に着替えて髪を梳かす、いつものメイクを済ませ、左目に包帯をまく。胸元の内ポケットに御札を入れ、帯に刀を差し込み、準備完了。

カチャ…

[お待たせしました…]

「いえ、大丈夫です、行きましょうか」

[はい…]

まだ覚めきらない目を何とかこじ開け、歩を進める、人前だから、欠伸しそうになる口を必死に閉じる

「あ、楽にしてもらって構いまへんよ」

[ありがとうございます…ふわぁ..]

「w…」


突然


[……]

「ゾムっ!?」

後ろから殺意を感じたと同時に何者かが飛びかかってくる、咄嗟に抜刀し、攻撃を受け止める。 金属が弾かれる音と共に、襲ってきた人物の姿を視界に捕える、止められなかったら死んでたかもな

「!、止めた..、ゾム、何しとんねんお客さんやぞ」

「….ゾム、何とか言っ…」

「お前、なにもんやねん」

緑色のパーカー、フードで顔が隠れていて表情が伺えない、それに加えて、上級妖が取り憑いている、ここまで気が荒いのも、恐らく取り憑かれているせいだろう。それか、元から警戒心が強い方なのか。刀を鞘に戻し、頭を下げる。

「おい…っ、」

[申し遅れました、依頼を受け覡神社から参りました、巫女の如月雅と申します ]

「……なんや、巫女さんか」

「なんで襲ったんや?ちゃんとした理由があらへんと、説教やぞ」

「…気配が気に食わん、妖みたいに揺れてて、捉えにくいねん、変なの纏ってるし、怪しいんやもん…でも巫女さんならしゃーない」

気配が気に食わない、妖のように揺れている、もしかして、彼は気配を形として感じ取ることができるのか、彼は稀な体質だな、妖が見えて妖力が扱えたら相当な祓い屋になっていただろうに。

「….如月さんのこと伝えへんくて悪かった、けどお客さんのこと襲うのはダメやぞ」

「…はぁい」

「謝って?」

まるでおかん!

「…奇襲かけてすまん」

[いえ…、大丈夫ですよ]

「…ほんとすみません、うちのが、最近はこういうことがなかったもので」

[いえ、これも妖のせいです、早いところ祓ってしまいましょうね]

「…おれ、妖に取り憑かれとるん?」

[はい、結構強い妖が]

「なんか、…すまん」

[いえ、職業柄どうしても仕方の無いことですよ]

「…せやな、」

「飯なくなってしまうので早く行きましょか」

「おん!」

[はい]

ご飯の話した途端表情が明るくなった…

桃瀬さんの名前はトントンというらしい、見た目に反してなかなか可愛い名前なんだなと思ってしまった。緑のフードの彼はゾム、日本行きは鳥居希と言うらしい。桃…鳥…もしかして猿と戌がいたり…!?


〜幹部専用食堂

食堂に入ると、とんでもない強さの妖の気配が私を襲う、この人たちに取り憑いてる妖、全部が上級、しかもSやAクラスばかりの化け物。…やはりこれは時間がかかりそうだ。

「全員…はおらんか…、注目!」

確かに、14人と聞いていたが8人くらいしかその場には居なかった。

トントンさんがそういうと、ゾムさんは他の幹部のところに走り去っていく、人数の割には騒がしかった食堂が静かになり、一斉に視線がこちらに向く、視線は苦手なんだよなぁ…

「グルさんの依頼できてくれた巫女さんや」

[初めまして、覡神社より参りました、巫女の如月雅と申します、よろしくお願いします]

そう自己紹介に一言加え、頭を下げる、顔を上げるとあまり信用されているようには見えなかったが、仕方の無いこと、軍人で、あくまでも普通の人間、警戒心を持つのは当たり前のこと。

「なぁ、如月さんよ、ホンマにお祓いなんてできるん?まだまだ若そうやし、この人数やで?」

茶髪で、黄色いオーバーオールの彼が声を上げる、口角を上げ、まるで煽ってくるような表情だ。

[もちろ…]

「無礼だよ、シャオちゃん」

「えっ…?」

私が返事を返そうとすると、言葉をさえぎって誰かがそういった、声の主は、白の軍服にバツ印のマスクの彼、昨晩東洋出身だと気づいた人間と同じ気配がする、それに少し懐かしい気配。それと、もう1人天の雑面をつけた彼、祓い屋界隈では有名なのだ、天乃家の、誰だ?目が特殊で、一説によれば妖が見え、妖力も扱え、祓えるという。

2人はほぼ同時に立ち上がり、私の前にやってくる、周りは少しざわつき、私も多少警戒する

すると、彼らは私の前で片膝をつき、頭を下げた

「お会いできて光栄です、雅様」

「…僕もです、久しく顔を見ていなかった」

[え、あっもしかして…柊…陽太…?天乃…も]

その見覚えのある黒曜石のような真っ直ぐな黒い瞳が、私の目を貫いた。彼は柊陽太か

「…..覚えていて下さったのか」

「ひ、ひとらん?そいつ、そんな身分の…..」

[いえ…柊は私の1人目の、天乃は2人目の信者です]

私がそう言うと、食堂内は騒々しさに包まれる、あぁ…帰りたい、彼らに会えたのは喜ばしいことだが…

「1人目…..って…ひとらんがこっちに来たのは12年も前のことやろ!?雅…って年そんなやろ…..」

[…彼は、私が7つのときに、出会いました、恐らくこの軍に入る直前の事だったのでしょうね]

[天乃…面を外してくれないか?]

「…..」

彼はそれを素直に受け入れ、雑面を外す

[呂戊太…だったか、大きくなったな]

「…その節はほんまにありがとうございました」

[いや、過ぎたことだから、もう忘れてくれ]

[…ひとまず…2人とも…顔を上げて、立って]

「………..」

彼らはその命令を受け入れ、立ち上がる、なんだかすごく嬉しそうな顔をしていた。

[…お時間を必要以上に取ってしまいすみません、後日時間があればまた詳しく説明させていただきます]

「頼むわ…とりあえず、今日から世話になるから、仲良くしたってな」

トントンさんがそういうと、あちこちから返事が聞こえてくる、先程より静かさが残るが、また、食堂が騒がしくなる

ひとらん、だったか、彼とロボロは頭を下げると自身が座っていたところに戻っていった

「なんか、すまんな、こういうことばっかで」

[いえ、とんでもない、慣れていますので、お気になさらず]

「あっ…敬語……」

[ふふ、大丈夫ですよ外して下さって、私の方が年齢も下ですし、好きなようにしてください]

「ほんまか、ありがとうな、せや、今月和食の期間やねん、ちょうど良かったな」

[はい…、良かったです]

ほな着いてきてや、と言われトントンさんの後ろを着いて歩く

「いつも幹部の人数分こんな感じで用意しとるんやで、おかわりはそこから自由に持ってく感じや」

「これ雅の分やから、これ持ってってな、足りひんようやったら増やしてええし、多かったら戻して大丈夫やで」

[分かりました、ありがとうございます]

どれも美味しそうなものばかりで、減らせるものは無いなと思うが、さすがに米が多かったので少し減らす

「じゃ席行こか」

ピク〇ンのようにまた後ろを着いて歩き、席に向かう、幹部達は興味がありそうに私の方を見る。ちょっと気まずい。

トレーを机に置き、椅子に座り手を合わせる。

[…いただきます]

「いただきます」

視線!視線が多くて圧がすごい!

ちょっとやめてもろて!













「合縁奇縁」

不思議な巡り合わせの縁


To Be Continued



祓い屋と14人の幹部達

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

533

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚