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「え、えええ!? 本当にヴァンがここにいるの!?」
ムスカが驚くのも無理がない。
アレンの命がかかった緊急事態なのに、色街の高級娼館にいるとは考えつかないだろう。
(またドレスを返しそびれてしまったわ。でもそれどころじゃなかったし)
ルクレシアは及び腰になっているムスカの腕を掴んで中に入る。
「いらっしゃ……あら、お若い軍人さんですわね」
出迎えたのは、前回はいなかった女性だ。
肉感的な身体を持ち、大輪の薔薇のような艶やかさがある。
「……あなたがこの娼館のご主人で?」
「ええ。私はこの『エルザード』で女主人をしているエルダと申します、お見知りおきを」
エルダは実に優雅に挨拶をした。
(まるで貴族みたいな物腰ね。******************
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