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━━━━━━━━{霊術- 壱}━━━━━━━━
━━━━━━━━━{来訪}━━━━━━━━━
「Zzz…」
(アラームの音)「ん、…あれ、?もう朝か、…」そうして、明るい携帯の画面を覗き込む。だけど携帯には、”異界000 ”と記された紙が貼られていた。「!、」私ははっとし、軽く周りを見渡す。窓から差し込む赤い光、音沙汰のない外、いつもと違う風景によって、犇々と不安が私の心を蝕む。兎に角、このままじゃ駄目だ。「外に出よう!、」
扉を開き、見慣れぬ廊下を走り、階段を下る。玄関に辿り着き、勢いよく扉を開ける。そして、先には異様な光景が広がっていた。空は紅に染まり建物の破片や小物は宙に浮いている。でも、そこに異変が訪れる。「っ!?、 」(霊力が収縮してるっ、)
ゴォォォォ…
奴は一体なに?人型で大きな笑みを浮かべている。不可解、ねっ!?
あいつ、霊力を込めた攻撃をしてきた。もしかしてアイツは来訪者?だとしたら来訪者の笑師なのかも、だとしたら大体辻褄が合う。まあ、だったら 今やることは、真霊術で攻撃することかなっ!、
「万舞-炎!」だけど笑師が攻撃を躱す。でも、続けて攻玉を放つ!、「ガァァァ!!」
「はぁはぁ…やった…倒せたぁ…」私は初めての戦闘に勝利したから安堵してしまい、地面にへたりこんだ。これ程本を読んでて良かったって思うことはなかった。でも、少し気になることが出来た。私はもとから霊力が少ないため、1度戦うだけでヘロヘロだ。
(もとから決まった霊力は増えることも減ることはない。なのに体内の霊力濃度が高く感じる。だけど、大きさは変わっていない。まあ、多分気のせいかな。)
そうして、笑師を倒して少しすると空間が歪み元の世界に戻った。そして、改めて時間を見ると”8:00”。そこで私は必死に頭と体を回すことになった。
(登校時間は8:30まで、準備をやるために8:15には学校についておきたい。つまり8:05までにでたら間に合う。そうなるとさっさと着替えと歯磨きにお風呂、朝食を終わらせておきたい。)
「とにかく急げぇぇー!」
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「あれ?遅れてきたじゃん。」
「なんか来訪者来た…」
そして、友達が言う。
「えマジ?テカナニライホウシャッテ…」─