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「博人っ、あぁっ、う、歌って……もっと……」
「なにを歌って欲しい?」
「くっ、ああっ」
「俺はこれから、律専属のヴォーカリストになってやる」
彼女の指に舌を這わせ、指先を舐めた。
「Desireばかりじゃ飽きるから、他の曲も歌おうか。リクエスト聞くけど?」
「さっ……Sadistic Lovers、う、歌って欲しい……っ、あぁっ」
「オーケー」
白斗になったつもりで彼女を射殺すように見つめながら歌った。
「俺色に染め上げた 真っ白なお前」
「ほ……ほんとにSadistic Loversだ……。うそみたい……嬉しいっ……!」
歓喜の涙か感動の涙かはわからないけれど、律の瞳に涙が滲んだ。彼女は本当にRBが好きやな。
「永遠に 愛している」
なかなかいい選曲で俺も嬉しい。これは、空色(りつ)を想像しながら作った曲だから。
「花弁散らした夜 真っ赤に染めて」
まさに今、この瞬間のように。
「温もりを 探している」
俺は彼女のリクエスト曲を歌い、律の乱れる様子を愉しみながら罪の跡をさらに彼女の肌に押し付けて残した。
俺と交わった、罪の証。
白い肌が見えなくなるまで、全部俺の跡を律の身体に刻み付けてやりたい。
それを旦那に見せつけて、ふたりの関係を破綻させて奪ってやりたい。
それほどまでに、彼女は俺を狂わせる。
「求めるまま応えるお前は いつしか壊れゆくだろう」
俺が歌わなくなったので、Sadistic Loversの続きを律が歌い出した。
「「わかっているのに 止められない」」
「「黒い髪を撫で お前に銀刀(ナイフ)突き立てる」」
最高のツインボーカルで歌いながらサビへ入る前、彼女を抱き上げて騎乗位の恰好にさせ、俺はそのまま彼女を貫いた。
「――あぁあっ!」
一気に彼女の身体を俺自身の中へ沈め、歌の通りに銀刀を突き立てる。
「はっ、あっ、だめっ、あぁあっ、おかしくなるっ、ふあっ、博人っ、ぁあっだめ――っ!」
「サビも歌えよ」
「っ、あっ、むりっ、激しっ……! くっ、あぁああっ」
わざと腰の動きを強めて律を激しく突き上げる。彼女は卑猥な歌声を俺に聴かせてくれた。
「歌うまでおあずけにしてやろうか?」
腰を振るのをやめて彼女を見据えた。羞恥に震え、離散した快楽を再び得ようと律が俺を潤んだ眼で見つめる。
俺と律に関係を付けるなら、どんな言葉が似あうかな。
それを考えるだけで1曲できそうだ。
「やっ、やだっ……歌うからっ……もっと……してっ」
律が唇を重ねてきた。俺はぐっと彼女の腰を持ち、下から思いきり突き上げた。
深いキスをしながらくぐもった悲鳴を上げる律。もっと彼女をめちゃめちゃにしてやりたい。俺の名前だけ歌い、俺だけを見つめるように作り変えたい。
唇を放して命令した。
「歌え」