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「俺は狂気」律が歌った。
「Sadistic Lovers」それに合わせて俺も歌う。
「行く先は地獄」
「Sadistic Lovers」
「止められない 止まらない」
「Sadistic Lovers」
「殺られるのは俺」
「Sadistic Lovers!」
歌いながら最後、深く奥まで彼女に銀刀を突きたてた。体を反らせ、律が痙攣する。
「もっとイケよ」
震える彼女の中を掻き回した。うねる肉壁が俺の欲を飲み込もうと締め付ける。痙攣がダイレクトに欲望越しに伝わって来て俺も達しそうになる。
「くっ……」
できればもっと律を啼かせてから達きたい。
激しく腰を動かすのは止めて、彼女の秘部に指を這わせた。ぷくりと熟れた果実のように膨らんだ芽は滴る愛液で濡れそぼっている。遠慮なく指をフルスピードで動かした。
「や、あ、ああっ、だめっ、博人っ、ああもうおかしくなるよっ、だめ、だめっ、あ、あぁ――っ!」
だめを繰り返しながら腰をくねらせて俺の欲を採取しようとするのは、恐らく本能。
彼女に「女性としての悦び」を教え与え、むき出しの本能で俺と交わる。この手で彼女を開花させているのだと思うと、別の支配欲で満たされる。
こんな風に人妻を抱いて、俺に待っているのはどんな地獄なのだろう。
今なら最高に背徳的な曲が書けそうな気がする。
「律」
「あっ、博人っ、あぁあっ、もうだめっ……また、くるぅっ……!」
絶頂の寸前で律が乱れ踊る。
目の前で揺れる白い二つの果実の片方を強く吸い、もう片方をこねくり回すと、ふりきった律が狂気の悲鳴を上げて俺を締め付けたので、俺も遠慮なく欲望を解き放った。
罪のライブの第二幕は、一幕よりも激しく乱れ狂った。
行為の後、律の手に自分の手を重ねた。崩れ落ちた彼女の髪を撫で、長く美し髪に口づけた。
愛しいという気持ちしかわかない。俺の中にこんな感情があったなんて。
多分これが世間一般で『愛』と呼ばれる感情なのだろう。
こんなにも熱く胸が震え、肌を重ねただけで幸せと思える感情が存在するなんて知らなかった。
これ程までに強く激しく胸が打ち震えたのは、生まれて初めてのこと。
その髪も、目も、唇も、ベタな歌詞に乗せた恋愛の歌のように彼女の全てが愛おしい。
こうなった以上もう引き返せないし、どんな言い訳も赦されない。
罪も、罰も、全てを受け入れて地獄へ堕ちるその時まで。
お前と過ごす時間の代償は、どんなものでも払う。
俺の全てを懸ける。
たとえ命を奪われたとしても、後悔はしない――