第一話 〜新しい世界〜
ある日、私はいつも通り学校が終わって、帰っていた。
「今日も疲れたな〜」
そんな事を言っていると、突然ガシャンと鈍い音がした。体が動かない。視界が暗くなる。私は悟った。もう死ぬのだと。
………あれからどれだけ時間が経っただろう
――風が吹いていた。
柔らかく、あたたかく、どこか懐かしい風だった。
「……ここは、どこ?」
私はゆっくりと瞼を開けた。見知らぬ空。見知らぬ草原。見知らぬ匂い。だけど、確かに感じる。世界が、生きているということを。
立ち上がろうとした瞬間、胸の奥に“誰か”の声が響いた。
『ようこそ、待ったいたよ。セリス・アルヴァレン。選ばれし器よ』
金色の風が私の周囲を舞い、風の精霊王「ルーフェル」が現れる。彼は私の瞳を見つめながら、どこか哀しげに微笑んだ。
『君の命は、この世界にとって“代償”だ。勝手ながら、契約を結ばせてもらった。能力を授けた。けれど…………。…………どうか後悔のない道を』
その言葉の意味を、当時の私はまだ理解していなかった。
ただ――風が優しかったから。
「……うん。わかった。進んでみる」
そうして、私の物語が静かに始まった。
それが終わりに向かう道だと知らずに。
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新連載!(完結したことない)異世界系の物語です!これは冒頭ですね!こんな感じで短めの小説を投稿していくんで、もしできたらですが、完結まで暖かく見守りください
🍃セリスのプロフィール⤵︎
名前:セリス・アルヴァレン
読み:せりす・あるゔぁれん
年齢:17歳
性別:女
種族:人間(転生者)
性格:おっとり優しいけど、芯はすごく強い。自己犠牲的で、他人のためにすべてを差し出すタイプ。
職業:契約魔術師(Summoner)
能力:契約魔法(魂で契約した精霊や魔獣を召喚し、その力を共有できる。力を使うほど、彼女自身の命が削られる)
属性:風・光
設定:
現代日本で事故に遭い、異世界に転生した少女。気づいたときには「精霊王ルーフェル」との契約を結んでおり、命と引き換えに強大な力を扱えるようになっていた。見た目は銀髪の儚げな美少女で、周囲からは“聖女”と呼ばれることもあるが、本人は自分に価値があると思っていない。 「他人を救うなら、自分が消えてもいい」と本気で思っている。
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