この作品はいかがでしたか?
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自己嫌悪
꒰ attention ꒱
・🎲黒青
・病みネタ
黒青です だれかさんは大歓喜かもしれないですね
また言えなかった
また出来なかった
また困らせてしまった
また迷惑をかけてしまった
一日の終わりは、そんなよく分からない感情でいっぱいになる。
1人で布団の中で反省会をして、明日はこうしようって
もし次何か言われたらこう返そうって
そう考えて。
いつも何かがある度に考えすぎていると自覚しているのに。
四六時中考えて、今行動すべきか周りからどう見られるか、全てを計算し行動に移す。
逆に言えば、その計算を狂わされると何も出来ない
実際、そういうことも多々ある。
今日は珍しく、布団の中じゃなくてリビングのソファで寝転んでいた。
このまま寝落ちしてしまおうかとも考えたが、周りが騒がしく寝ることは出来ないだろうと結論づけ、閉じかけていた目線を前方へと移す。
するとわちゃわちゃと動く赤、白、ピンク、水色の頭。
どうやらテレビを見ているようだ。
俺がいるソファはテレビと距離はあるが、テレビの正面にある。
その中間地点の机も何も無いスペースにいるのが先程の4人。
ふと被っていたブランケットで頭まで隠し、丸まると聞こえてきたのは水色頭の声で。
水「あれ、いふくん寝た?」
桃「疲れてそうやったし、寝たんじゃない?」
続いて聞こえるリーダーの声。
こういう時ってどうしたらええか分からんよなぁ
と考えながら今日あった事を思い出す。
傍から見たら頭の回転が早く広い視野の持ち主だと見えるだろうが、実際はそんなことはなく、
すぐにキャパオーバーしてしまうし、全ての事象において考え続けている為、人一倍疲れる。
何度この思考を放棄したいと願っただろう。
黒「……まろ、?」
頭上から声が聞こえる。
きっと黒色の髪をした、俺より年上のメンバーだろう。
にしてもなぜ話しかけられたのか。
だがさっき2人から寝た、という会話があったから無視した方がいいのか、
でも話しかけられているのだからそれを踏みにじる訳にはいかないし……
青「……ぁッ、」
…これ、これだよ
このぐるぐるとした思考。だから俺が嫌なんだ
この無意識に考えすぎる脳も、それしか出来ない俺自身も、考えないとまとまらない俺の行動も。
黒「なあ、どうしたん、!?」
気づけば、かぶっていたブランケットは彼によって剥がされていた。
赤「…ちょ、あにきっ」
桃「りうらいいよ、ほら、…今日はもう解散にしよっか」
気を遣う時のないこの声と、多分俺のブランケットを無理やり取ったあにきを注意しようとしたであろうりうらの声が聞こえる。
きっと今、俺は何もできていない。満足に声も出せなければ、何をすべきかも分からない。
でも、それでもなぜか
彼らが離れていってしまうような気がした。
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「いかんといて」
「嫌だ」
「嫌い」
他メンが帰っていなくなった瞬間にそう泣き叫ぶ彼は、とても痛々しく、大人になりきれなかった幼い子供のように見えた。
様子がおかしいと感じたのは彼が寝たと噂され始めた頃。
ブランケットを頭まで被っていて寝顔を見られたくないのかとも思ったが、しきりに丸まるような仕草を見せたり、とても小さな声が聞こえたりしていたため、寝ている訳ではなさそうだった。
さっきまで眠たそうにしていたし、本当に寝るのかとも思った反面、こんなみんながいる場所で寝ないのが彼ではないかと頭をよぎったが、実際は後者だったようで。
黒「なぁまろ、もう皆おらんからさ、なにがあったんか教えてくれん、?」
青「っぇ、…みんなッ、いないっッ?」
…あぁ、ダメやったんか、これ
黒「…ごめんごめん、嫌やな」
「いなくなったんちゃうよ、離れへんから」
青「っひぅ”ッっ、ひとり、…ゃだ、っ」
別に、特段変わったことがあったわけではなかった
確かに仕事で少しのミスを作ってしまったり、うまく伝えられなかったりすることはあるけれど
そんなことはもう二度と起こらないようにしようと気をつけるようにしたからどうでもよかった。
…ひとつ、癖と言ったらそうなのかもしれないが、よく嫌なことやつらかったことを自分の中に留めて、いつも通り改善するために考えて、その後発散できずに飲み込んでしまっている。
多分、飲み込むよりも発散して吐き出す方がいいのだろうけれど、生憎俺はやり方が全くもって分からない。
そのせいで、迷惑をかけそうになることもあって。
でもできるだけそうならないように、いつも笑顔を貼っていた。
…だけど、彼にはやっぱり見透かされていたみたいで。
黒「大丈夫やから、絶対1人なんかにさせへんよ、」
青「ッぁ”……っ、」
一定のテンポで背中を叩いてくれる、俺よりも少し小さくて頼れる手のひらがとても暖かくて。
体に絡まる彼の暖かさが心地よくて。
青「ふッっ、ぅ…、泣」
黒「んふ、大丈夫やからな〜…笑」
あぁ、なんて優しいんだろう
黒「そんなに思い詰めんくてええから」
「まろはそのままで大丈夫、自信もってええんよ」
青「…っょかったの、ッ?」
黒「うん、まろはまろのままでいいよ」
青「……その、まま…っ」
もう自分を嫌うことなんて、どうでもよくなってしまいそうだった。
コメント
6件
✧︎ お年玉ありがとう。 好き。 ・
最高やん…… もう大好き💕
だれかさん大歓喜🥲🥲 ありがとすぎる、、ほまにすき、