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少し、驚いてしまった。
「エッ?そんなに軽く、その… 兎とか名乗って良いものなんすか?」
聞くところはそこじゃない気がするが動揺して、変な質問が飛び出た。
「いや、良くはねぇーけど。それよりも一応助けて貰ったから、そこで嘘つく方が良くねぇぺこでしょ。」
「それに、もう兎ってバレてるぺこダシ…」
「ンハハハハッ確かに、 それはそう」
なんて言うか、
喋って見ると、割と生意気だ。でも凄く素直なやつだなとも思う。きっとこっちが素なんだろう。
「ていうか、何回みてもやっぱりすげぇッすね
その耳!!」
「頭から生きている見たいに動いてる!?」
「あの..余り見られると恥ずかしいぺこ…
それに、もう食べてもいいぺこですか?」
「あ、すみません!つい興奮してもうた!」
そういうと兎はまたフードを被り席に着いた。それを見て不破も朝食を食べ始める。
口に合うかとドキドキしながら
兎の方を見ると口いっぱいにソーセージを頬張っていた。
全てを飲み込むと「んんん〜〜〜〜ッ!!」とまた美味しそうに食べ始める。
口に入れるたびに「うまっ」「うますぎる!」
と言うものだから段々恥ずかしくなってくる。
「ンハハッ口に合ったなら良かったっす。でも全然簡単なものなんでちょっと申し訳ないっすね」
「いやいや、十分ぺこでしょう! 凄いよあんた。 ぺこーらも料理できるけど、人から作ってもらうのってこんなにも美味しんやね。」
「あなたも、
料理とかしたりするんすか?」
「そうぺこね。村で暮らしていると、だいたいのことは出来るぺこよ?料理も掃除も」
「へぇー凄いですね!」
「そうですね。」
朝食を食べ終え一通りの片付けを終えると
兎の待つリビングに行く。
「おっ待たせしましたぁ」
「あ、全然大丈夫ぺこです」
「じゃあ」
「ア、ハイ」
「え〜っと今さっきもちょっと言ったと 思う ぺこですけど、ぺこーらは獣人の村から来た兎の獣人
兎田ぺこらと言うんですけど、好きに呼んでくださいぺこ。 」
「ほぉ」「え〜っとじゃあなんて呼びます?
ぺこらさん?ぺこらちゃん?ぺこちゃん?」
「アハハ何でもいいぺこよ」
「じゃあ取り敢えずぺこちゃんで」
「あんたは不破さん?で良いんでしたっけ?」
「あ、そうっす。もう全然何て呼んで頂いても、、」
「普段は何て呼ばれてるぺこ?」
「あ〜、不破っちとかが多いですかね」
「分かったぺこ。じゃあ、不破っちさん」
「はい」
「…あの、単刀直入で申し訳ねぇぺこですけどぺこーらの力が戻るまで1週間程泊まらせて貰えないですかね」
「ぺこちゃんの力?」
「そうぺこ!ぺこーら獣人の村から出て、力でこの世界に降り立ったんぺこ。」
「おぉー何かファンタジーぽいッスね」
「で、やっぱダメぺこですよね?」
「え?全然良いっすよ」「え?良いの?」
「はい!俺ぺこちゃん ともっと話したいなって思ったんで。何か獣人とかめっちゃおもろそうですし、」
「…不破さん、仮にもぺこーら女よ?何かぺこーらが言うのもあれだけどもっと警戒心とか持った方が良いと思うぺこ。」
「ンハハ」
「あ、そうだ!俺今日は仕事休みなんでゲームしません?もっとぺこちゃんと仲良くなりたいですし」
「ゲーム?え、あるぺこ?デスカ?」
「ンハハッいや、もう敬語なしで良いっすよ」
「本当?じゃあ不破っちさんも敬語なしぺこな堅苦しいし、」
「了解」
ゲームが終わり、、、
「あぁ〜〜〜〜〜くっそ〜くやしぃーぺこ」
「いや、ぺこちゃんこのゲーム始めてにしてはめっちゃ上手かったな」
「いや、勝てねぇと意味ねぇぺこだから、、」
「でもめっちゃ楽しかったぺこ、」
「ンハハッ俺もや。人とゲームするのってこんなに楽しいんやなって思ったわ」
特にぺこちゃんとは笑いのツボが同じらしく、
最初はあんなにぎこちなかった会話も段々と慣れてきて実は元々友達だったか?と思うくらい普通に喋れる様になっていた。ぺこちゃん何か暴言吐きまくってたくらいだしw
「まぁ、不破っちさんの笑った顔も見れたぺこだしな」
「いや、俺ずっと笑ってたよ?」
「あれは愛想笑い的なもんじゃねぇの?ゲームしてる時のあんためっちゃ楽しそうだったぺこよ?」
確信を突かれた。
「、、、そっかぁ俺笑えてた??」
「、、うん」
ずっと笑ってるつもりで笑えてなかったのに。人と居るのが段々と苦痛になっていって
俺もうこのまま一人で寂しく死んでくんかなぁって思ってたのに今日は楽しかったな。
人と話せて(兎だけど)久しぶりに嬉しいと思った。