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リクとアイビーが無限上流の先で息を整えていると、突然静寂を破るように、遠くから鋭い矢の音が響く。
「――誰かいるのか?」リクが声を潜めて尋ねる。
木々の間から、緑色のボロボロのフードを深く被った少年が姿を現す。弓を手に、無言で彼らを見つめている。
アイビーが警戒する中、少年は静かに矢を引き絞り、次の瞬間、不気味な敵クリーチャーの群れを一瞬で蹴散らす。
戦いが終わり、300m地点で休憩をしていると少年は初めて口を開く。
「ここで何をしている?」
リクは状況を説明し、少年はうなずく。
「俺はずっとここにいる。色々なスキルを身につけた。力は貸せるかもしれない。」
「……あの子、無口だけど強そうだな。まずは名前を聞かないと。」
リク
「なあ、君の名前は?」
ロビンは一瞬だけ顔を上げ、深く息をついてから言う。
「ロビンだ。」
リク
「ロビン……か。よろしくな、俺はリクだ。」
アイビーも少し警戒を解き、軽く会釈した 。
「なあ、ここにいるのは俺たちだけみたいだし…せっかくだから、みんなで自己紹介しないか?」
ロビンは少しだけ視線をそらし、無言で頷く。
アイビーは明るく笑って
「いいね、それならもっと仲良くなれるもんね!」
リク(嬉しそうに)
「じゃあ俺からいくよ。俺はリク、好きなことは音楽と散歩。こんな場所でも、やっぱり音楽がないと落ち着かないんだ。」
アイビー(元気に)
「私はアイビー。自然や植物が大好き!困ったときは私が守るから!」
ロビン(短く、でも少し柔らかく)
「ロビン。弓を使う。長くここにいる。」
リク(にっこり笑って)
「いいね!これからよろしくな!」
リク「てか、ロビンさんって結構でかくない?180cmは超えてるだろうな。」
アイビー「わあ、本当だ!私たちと比べると一番背が高いね。」
ロビン(無口だけど、少しだけ照れたように目をそらし)
「…そうかもな。」
リク「にやりと笑いながら、頼りになりそうだ。頼むぜ、ロビン!」
アイビー「にこっと笑いながら、これでチームもバランス良くなったね!」
リク「てかロビン、でかくない?180センチは超えてるよな」
ロビン「うん…おおきい。だから、つよい、かもしれない」
アイビー「それにさっき言ってたスキルってなんなの?ドリームコア内だけで使える特別な技?」
ロビン「そう。ドリームコアの中だけ…つかえる。ひとによって、性格とかある、から、 スキル、ちがう」
リク「へえ、性格とかで変わるんだ。面白いな」
アイビー「うん、私もまだわからないけど、何か使えるようになるかも」
リク「で、ロビン、そのスキルって具体的にどんなの?」
ロビン「俺のスキル…矢が分かれる。ひとつの矢、三つにわかれる」
アイビー「分裂矢!?それは戦いでかなり使えそう!」
ロビン「それから、瞬間移動もできるよ。でも、連続では使えない。」
アイビー「へぇ、すごい…!」
リク「なるほどな、初めて聞いたよ。」
ロビンと合流したことで移動速度は格段に上がった。
ロビンのスキル「瞬間移動」を要所で使い、崩れそうな岩場や飛び越えられない急流を華麗に突破。
道中には、巨大なカメ型クリーチャーや、水流を操る水棲獣も現れたが、リクの知識とアイビーの反射神経、ロビンの弓術で撃退。
3人の息が徐々に合い始め、250m以降は驚異的なスピードで高度を稼いでいく。
――そして、ついに見えたのは、天へと突き出すような透明な門。
「…500メートル地点か」
そう呟いたロビンの声に、どこか緊張と安堵が入り混じっていた。
さて、門の奥には何があるのか。