TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「分かった。そうだ、和華。私達の故郷の名は“天界”だ」
「天、界、」


 和華は何故かこの言葉がとてもしっくりした気がしました。


「和華、私は祖国様、、、日本国様の元に居る。平和な世になれば迎えに来る」


 愛姉さんはそう言ってふんわりと笑いました。


「風堂、この本、明日にでも和華に読んでやってくれ」


「分かりました。ですが、何故愛華さんはそんなに私達の事を信頼してるんですか?」


 風堂さんは真剣な眼差しでそう聞きました。


「何、簡単な事さ。君達三人は鍵となるんだ。ただそれだけさ。和華の人生(物語)にとって大切な、ね」


 後を向いていてどんな表情をしているか分からなかったけど、最後の方は少し、悲しそうな声でした。


「日帝様には私が祖国様の元へ帰ったと伝えてくれ。分かったな?三人」


「「「はい!」」」


 三人は、息のそろった返事をしました。


 愛華姉さんは三人の返事をしっかり聞いてからカランコロン、カランコロン、と下駄の音を鳴らしながら、船へ乗って日本国へ帰りました。


「パラオ様、パラオ様、起きて下さい」


 和華はそう言いながらパラオ様の肩を揺すりました。


「ん~~、わかぁ?」


「はい、和華です。お家に帰りましょう」


「うん」


 パラオ様はまだ眠そうな目を擦りながら起き上がりました。


「いやぁ、あのさ、その、和華の家は辞めようぜ」


 乾いた笑いをしながら青木さんはそう言いました。

時を超える優しい絆のハーモニー  〜暖かい記憶を胸に〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚