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翌日 放課後
「 体育館…って、ここ?? 」
再び青葉城西にきてすぐ、私は
中からバンバン音の聞こえる扉の前に来た。
なんだっけ、バレー?をしている場所らしい。
あれだよ、食べ物かと思ったらただのボールだったってヤツ()
🚪)バァァンッッ!!!
「 …うっ………わ、 」
体育館に足を踏み入れてすぐ、
私は即座に顔を歪ませた。
「 なにこれ…初めて見たんだけど 」
_____えげつない程の呪力量。
サングラス越しでも "吸い取れる" 程だ。
ギャラリーにわんさかいる女たちから。
バレーボールを追いかけている男たちから。
何処からともなく溢れている。
最近のワカモノ怖すぎでしょ(現在高二)
モブ「 え、及川さんのファン? 」
モブ「 あんな人いたっけ? 」
モブ「 グラサン付けてるかっけー 」
………おっとーー、
注目を集めてしまったようだね()
なんて考えながら、体育館全体を見渡す。
…………ここにはない、ね(がちしね帰りたい)
「 一番ありそうな場所なのに………、 」
校長から、
呪霊からの被害が最も多いのが、放課後の体育館_____、
即ち男子バレーボール部、って聞いたから来てみたんだけど、宿儺の気配は一切ない。
他の気配と混じって気づかないなんて事はあり得ないし、ここはある可能性はゼロに等しいか
つまりもう用済み。私はそこまで考えて、
他の所をあたるか、と方向転換をした。
_____と。
及川「 ねえねえ君君ーー!!! 」
「 ……? 」
知らない男に呼び止められた。
………この人、ダントツで一番呪われてる。
関わりたくねーーーー……(
及川「 急に来て静かに帰るの?笑 …え、扉壊れてるし 」
「 えうそ 」
…あれほんとだ(白目)
及川「 …初めて見る顔だね、誰かに用? 」
「 ………や、もう用は済んだ。…ました。 」
及川「 そっか…でも折角だし、俺のバレー見てきなよ〜! 」
「 えーー……、わたし忙しいんで 」
及川「 じゃあ連絡先交換しない?俺君と仲良くなりたい!!! 」
「 ……はあ、 」
_____この目、知ってる。
この目は、わたしの顔"だけ"を見てる。
グラサンかけてるから顔もクソもないのに
いつも気づいたら寄って集られるんだよね
言っとくけど私、これでも名家の長女だぞ
お遊びで関わっていい人材じゃないんだよね!!!!!!(ドヤ)
岩泉「 おいクソ川、練習放り出してナンパしてんなよクソが 」
及川「 あぃ”たっ、!??何すんのさ岩ちゃん!!! 」
岩泉「 うるせえようんこ。戻るぞ 」
岩ちゃん、と呼ばれた人物が
すまんな、と謝ってきた。
やるじゃん(
………てか、
「 _____岩ちゃんさん 」
岩泉「 …、?…………俺か…?() 」
及川「 (岩ちゃんさん…??) 」
スッとサングラスをずらす。
岩泉「 …、!(目ぇ綺麗だな、) 」
私と、岩ちゃんさんの視線が重なった。
「 君みたいな人、いいね 」
岩泉「 …?おう、ありがとな 」
きっと深い意味は考えていないでだろう顔で
お礼を言われる。
それにあまり反応せず、
ばいばーいと言いながら踵を返した。
「 (あーゆう人、まだ居るもんだね) 」
体育館は、呪いで溢れていたにも関わらず。
岩ちゃんさんは、一切呪われていなかった。
及川「 …あ、扉は???() 」
__________NEXT.
♡有難うございます…!!TT