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1コメ!遅れてすみません!! 八戒まで?!とりあえず千冬ちゃんが起きてくれて良かったよぉぉぉ!!泣ひなたちゃん嬉しいっ♡
「千冬 、ほんと、ほんとに、良かったなぁ !!!」
三ツ谷くんは目を抑えて保護者のように泣いた
「千冬ぅ、成長したなぁ ??」
親戚の人ような話し方で涙ぐんで三ツ谷くんの背中をバシッと叩いたのは優男のドラケンくん 。
なぜ保護者目線なのかは知らないけれど 、とにかく今は『穴があったら入りたい 、』ほど恥ずかしい 。
「千冬ぅ 。」
いつもの聞きなれた声に返答をして 、彼の次の言葉を待った。
「… 壱番隊に来てくれてありがとな 。」
先程までスンとしていた顔が今は少し照れ臭そうに話している彼に、俺はまた涙を流した 。
「おまっ、泣きすぎだっつーの!!!」
場地さんが俺の方に駆け寄り 、あわあわとしている中、
「東卍に来てくれてありがとう 。」
「相棒になってくれてありがとう。」
にこにことしていた彼らは何一つ笑顔を変えないまま俺に感謝の言葉を送ってくれた。
俺はその返答にまた涙を異常なほど流し、
また、場地さんがあわあわとしていた。
「んだよ!!そんなに嫌だったかよ?千冬ぅ!」
「いや 、嬉しく、て、ほんとに、うぐっ、ゴホッゴホッ 、」
「大丈夫か !?!?ほら鼻かめって 。」
そういい彼はティッシュを掴み 、俺に差し出した。
「ありがとうございます、
でも、場地さんの手が汚れちゃいますよ 、」
「大丈夫 。」
彼からティッシュを受け取り 、鼻に肺の空気を注ぎ込んだ。
「千冬 、ほんとに、ごめんな、」
突然謝り出したと思えば、彼は俯いて俺の目は見なかった。
「俺は、分かってたのに、」
場地さんは、後悔してるんだ。彼は悪くないと言うのに。やめてくださいと言いたいのに、俺は息を詰まらせ、
ただ無言で彼を見つめることしか出来なかった。
「千冬 、本当に、すまなかった、お前を、傷つけて、ごめん。」
「いいんですよ。そんなに思いつめないでください。俺がやりたくてやった事なんですし、
みんな守れたなら、」
「そのとこなんだけどさ。」
マイキーくんが話し始めた。
「被害者は 、確かにひとりだけだったかもしれねぇ、
でも、お前が救急車に運ばれた後、
アイツらが来て、乗り込んできたんだ。」
「え、」
「………伍番隊 、弐番隊の隊長以外が病院送りにされた、」
「嘘、、」
守れなかった、死んででも守ろうとしたものも、守ること事が出来なかった。
「……八戒も 、?」
彼らはみんな頷いた。三ツ谷くんの顔に目線をやると、思い詰めているような、そんな顔をしていた。
「三ツ谷くん、そっか、俺、守れてなかったんだ、」
守れたような感じで、守れたと勝手に思って、
自分なりの物語を作っていたように思えた。
恥ずかしい、恥晒しのようなものじゃないか。
俺は、、
「んな事ねぇよ!!千冬 !!」
俺にフォローしに回ってくれたのは相棒のタケミッチだった。
「たけみ、」
「お前は頑張ったよ、あの時、爆弾がもしも、毒ガスがもしも回っていたなら、
みんな、死んでた、もっと被害が出てた。
東卍、全員死んでたよ、」
そんなことないよ。たけみっち、俺がもっと先を見てれば、
「お前がいてくれたから、被害が少なかったんだ。お前の行動力があったから今俺らはこうして生きてるし、こうしてお前の目の前に居れてる。」
「…でも、」
「千冬が、諦めずに人の事を考えて、守ってくれたから、こうしてお前のそばにいれてる。」
たけみっち、やめろよ、そんなの。
俺は守れなかったんだ。大事だ親友を傷つけられた三ツ谷くんの気持ちになれば、
こんなの、恨まれるようなことだろ?
「お前が、こんなことしなければ 。」って、
そう思われてもおかしくない 。たけみっち、俺が三ツ谷くんの立場なら、「俺は親友を傷つけられて、病院送りにされて、勝手なことして、そもそも、あの爆発音でみんな来たんじゃないのか?みんなを先に外に出せばこんなことにはならなかっただろ!?」
そう思ってもおかしくない。憎まれるべき存在と思われるかもしれない。縁を、切られるかもしれない。
あの時俺が、
「千冬。俺は、アイツらが許せねぇ。だから、力を貸してくれ。お前の行動力があれば、必ず勝てる。
こっちには無敵のマイキーもいる。」
そう話し、フォローに回ってくれたのは三ツ谷くんだった。気を遣わせてしまっているんだ。
辛いのに。申し訳なさが俺を襲った。
「すみません、」
「なんで謝んだよ。お前は悪くねぇだろ?」
そういい彼は俺の頭をわしゃわしゃの撫でた。こんなに優しい人でも、裏で思われていたらどうしよう。
裏で何を思っているか分からない。
「お前のせいで、なんで八戒がこんな目に合わなくちゃならないんだよ」
そんなこと、思われていたら、どうしよう?
「八戒に、あってみるか?」
見せしめなのか分からないが、場地さんにそう言われ、「はい」と答えた。いや、
答えざるおえなかった。