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シリウスside
この天使はなんてずるい天使なんだ、悪い天使だ。悪魔よりもタチが悪い、俺をこんな気持ちにさせたのも天使のせいだ。
シリウス 「ゼロさんのせいですからね」
ゼロ 『私なんかしちゃった?謝るよ、ごめんね。』
シリウス 「あ、いやゼロさんは何もしてないですよ。」
ゼロ 『…そうなんだ、また明日』
シリウス 「はい」
天使と離れるときは寂しい、天使はどんな表情でも美しい。俺のものにしたい、俺だけを見ていて欲しい、俺とずぅっと一緒に過ごしていたい、俺しか思い出せないように、俺の事しか考えられないようにしたい。きっとこんなこと言っても、天使は俺のものにはなってくれない。分かりきっていることだ、でもそれぐらいに天使を愛している。
翌日
ゼロ 『おーい、何ぼーっとしてんの?大丈夫?体調悪い?』
シリウス 「大丈夫ですよ、最近ちょっと考え事してて」
ゼロ 『何考えてるの?』
シリウス 「色んな事ですよ」
決して口には出さない、まだその時ではないから。天使が俺の名前を忘れた時が、1番良いだろう。
ゼロ 『最近忘れる事が多いんだよね、たまにシリウスの名前も忘れちゃいそうになっちゃうんだ。』
シリウス 「俺と過ごした事は忘れてたとしても、俺の名前は忘れないでくださいよ?」
わざとこんなことを言う、俺の名前を忘れた時一生忘れられないような記憶を残したい。
ゼロ 『絶対忘れないよ、私はシリウスの事すっごく大事に思ってるから。』
シリウス 「そう言ってもらえると嬉しいです。」
ゼロ 『…シリウスにずっと言ってなかったけどさ、私任期そろそろなんだよね。』
シリウス 「え、?」
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ、冗談だろう?俺をこれだけ狂わせてて、苦しくさせられてるのに、任期がそろそろ?
シリウス 「………冗談ですよね?天使の任期って自分で決められるんでしょう?どれぐらいに設定したんですか?」
ゼロ 『……七千年』
七千年、じゃあ俺が天使に出会った時はすでに六千九百年ぐらいだ。天使と出会ってからもうそれだけの時間が経っているのか、早すぎる。
シリウス 「…時の流れって早いですね、あっという間。」
ゼロ 『そうだね』
天使はそれしか言わなかった
コメント
3件
詩杏さん、読ませていただきました…。 シリウスの執着、じわじわ来ますね。「天使はそれしか言わなかった」っていうシンプルなタイトルが、むしろ重く響く。ゼロさんの任期が七千年で、もう残り百年ぐらいってところが切ない。シリウスが「名前を忘れた時が一番良い」って言うところ、ヤンデレとしての覚悟を感じました。続きがすごく気になります。
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ひな@フォロバ!
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