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ゆあうり短編集 ノベルver.
ノベル書くの好きなのでノベルにも作っちゃいました😖
俺達だけの最善択
【黑視点】
人間って、表面だけを見て、すぐに他人を信じがちだ。
信用している友達も、俺達が大好きだって言ってくれているファンも、互いに愛を与え合う恋人も、表面上で“好き”を装っているだけで、本心では“嫌い”だと思っているかもしれない。
それは、俺が身を持って理解している。
俺には、5つ年下の彼氏がいる。
─────表面上のね、?
意味わかんない、って思うでしょ?俺だってわかんないよ、
きっと、向こうは俺を好きでいてくれてる。多分、だけど。でも俺は、彼奴を好きだ、って言えない。
好きじゃない、から…
じゃあなんで付き合ってるの?って話だよな。
正直な話、俺は恋愛に疎い。今までも好きじゃないのに女性と付き合ったことは多数あった。
だから、興味本位、と言えばいいのだろうか。相手からの好意を利用して、俺は自分を成長させようとしている。最低だなんてこと、俺が1番よく分かってるんだよ。
【赫視点】
俺は知ってる。本当は彼奴が俺の事を好きじゃないこと。自分の為に、俺と付き合っているということ。
周りからしたら、俺の事を可哀想だと言う人も居るのだろう。けど俺自身は、そう思わない。
だって、こんなの俺には都合が良すぎる。本来なら叶わなかったであろう彼奴の恋人という立ち位置に立てた。
彼奴は自分を成長させられる。俺は本来叶わなかった夢が叶った。つまり、win-winな関係なのだ。
俺は一生このままの関係でいたい。だって、うりが恋を理解してしまえば、俺を捨ててしまうかもしれない。逆に、俺を好きになってしまえば、いつかはその気持ちも消えてしまう。
ならば、このままの関係が良いのだ。俺だけが彼奴を愛し、彼奴が俺を利用する、この関係が。
────── 俺達だけの最善択だ。
うん。没