テラーノベル
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涼しい風、豊かな自然
『癒されるなぁ』
ニコニコと笑みを浮かべ照矢は言った
「…」
スタスタと前を歩いて行く黒髪の少年を足早に追いかける
『ねぇ、君…名前は?』
チラッと此方を見て、しばらく経過してからやっと口を開いたかと思えば
「失せろ、邪魔だ」
.…うーん、ここまで散々言われてると傷付くなぁ
まっいっか、慣れてるし
しばらく歩いて、風景が変わっている事に気付いた
『…?』
「..…離れてろ」
そう言われ大人しく距離を取る
「もっとだ」
5メートルくらい離れる
『あ、うん』
10メートル程距離を取る
「もっとだ!!!無能!!!!!!」
『.…』
結局、かなり遠くまで距離を取らなければならなかった
何も言われなかったので地面に座り相手を観察する
何するんだろ
見て覚えろ?だっけ
…結局放任主義かよ、見殺しにしたくせに
おっと、いけないけいない…
ニコニコと表情を明るくする
黒髪の少年が鞄から短剣を取り出し、地面を掘っている
ジーーーー、と観察する
『…ん?』
あれ、なんだろ、地面から黒い液体…石油?いや違う…なんか、動いて
『ッ!?』
突然の大きな破裂音、咄嗟に塞いだが破裂音がした後なので意味なんて無い、当然耳鳴りがする
『……なに…あれ?』
黒いツタの様な何かが蠢いている
そのツタは遠目から見てもかなりのスピードで動いている
…あれ大丈夫か?
黒髪の少年が誰が見ても絶賛するようなアクロバティックな動きで避けているが避けているだけである
しばらく避けて、疲れてから黒髪の動きが少し鈍くなってようやく何かを見つけたのかそこに一直線で走っている
黒髪の少年がまだ持っていた短剣で自身の腕を突き刺し、溢れ出た血から眩い光が発せられ目を閉じる
開けた時、黒いツタはボロボロと崩れ落ち、消滅した
『…ファンタジー…』
いや、確かに手がキッショいくらい沢山ある奴は見たが…ホラーとか?そっちの方が勝つに決まってる(ビジュアル的に)
「…」
あれ、ずっと止ま
バタッ
…
倒れた
え?
黒髪の少年に近づき様子を確認する
呼吸が荒いし目が虚ろ
うーん、まずいなぁ
…一応俺の方が体格とか、大きいし運べる…よね?
でも…圧倒的な筋肉とかチラチラ見えてたし
『…』
…地味な重いなぁ
『よいしょっと』
黒髪の少年を背中に背負い、歩く
…….
しばらく歩いて、ピタッと足を止め、言った
『帰り道、どっち?』
目の前の分かれ道を見ながら言った
コメント
1件
おお、第14話読了!照矢くんの「慣れてるし」のところ、なんかグッときたな…。黒髪の少年との距離感とか、ぶっきらぼうな態度の裏にある実力描写がカッコよかった🔥 最後に倒れた彼を背負って「帰り道どっち?」って、ほんと照矢くんらしいというか…この雰囲気好きだわ。次が気になる!
アサガオワンコ
#ラブコメ
モノクロナツキ
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