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月陽は学生らしく、あまりお金に余裕はない。
本を自分のものとして、持っていたい派の人間で、本当に好きな本の新刊などしか買えない。
月陽が今日まで読んでいた本の前の作家は面白かったなと思いながら作者名をなんだっけと思いながら検索機でタイトル検索する。
(ああ、この人、この人、望月麻衣)
前読んだのは『我が家は町の拝み屋さん』だから、次は……『京都寺町三条のホームズ』にしようか。
検索機で場所の確認をして、探しに歩く。
何となく、珈琲関連を探して立ち止まってしまう。
(へぇ、カプチーノも珈琲なのか?絵が描いてある)
月陽の興味は尽きなかった。
気付けばその辺の本で、特に興味深い本を3冊程手に取っていた。