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月陽は、貸出しカウンターに利用カードと本5冊を預ける。
少し待つ間手持ち無沙汰で、ついスマホを取り出してしまう。
夜桜からのメッセージに雑に『あ』とだけ打つ。
相手の気持ちだとかが、面倒くさくなってきた。
『今どこ!』
うわ〜めんどい、ノータイムで返信が来て既読着いちゃったよ。
場所くらいいいかと返信しようとしたら貸出が完了したので中断。
そのまま図書館をでる。
春にしては少しだけ寒い風が肌を撫でる。
空を見ると黒い黒い曇り空が今にも泣き出しそうだ。
『図書館を出て帰る』
なんで、こうも既読という文字は罪悪感を煽るのか。
はぁ、と、大きく息を吐き歩き出す。