夜が明け、討伐軍の陣営には重々しい空気が漂っていた。神殿の外には、戦場となる大地が広がっており、無数の神々や人間界の勇者たちが整然と並んでいた。目には決意が宿り、その全てがマデスとの決戦に向けられていた。
アレスは、戦場の中心に立ち、討伐軍を見渡した。鎧は朝日に照らされ、輝いていた。彼の背後にはマドレシス、エリオス、そして多くの勇者が控えていた。
「これより、決戦を開始する!」アレスの声が戦場に響き渡った。
「我々は今日中に、この戦いを終わらせる。神々の未来、人間界の平和、全てが今、我々の手にかかっている!」
その言葉に討伐軍の全員が奮い立ち、戦意を高めた。彼らはそれぞれの武器を握りしめ、アレスの指示を待ち構えた。
「マデスが近づいている…」マドレシスが低く呟いた。その目は、遠くに見える黒い雲のような軍勢を睨みつけていた。
「奴らを恐れるな。」エリオスが冷静に応じた。「我々は今まで多くの厄災を乗り越えてきた。マデスもまた、倒すことができる。あと、あのときはすまない…」
そして、地面が揺れ始め、無数の足音と共にマデスの軍勢が姿を現した。その数は圧倒的で、黒い影が一面に広がっていった。マデスの軍勢は、地獄の門が開かれたかのように、恐ろしいオーラを放っていた。
アレスは討伐軍に向けて手を上げ、戦いの準備を指示した。「全軍、進め!」
号令と共に、討伐軍は一斉に動き出した。神々の力が渦巻き、勇者たちが叫び声を上げながら突進していく。空には雷鳴が轟き、戦場全体が激しい戦いの舞台と化していった。
最前線では、アレスが先陣を切り、マデスの軍勢を打ち破っていった。彼の剣が閃くたびに、敵が次々と倒れ、その背後に続く討伐軍の勢いは止まることを知らなかった。
一方、マドレシスとエリオスは別々のルートからマデスの元へと向かっていた。マドレシスは神々の力を駆使し、敵を次々と打ち倒しながら進んでいった。エリオスもまた、冷静かつ迅速に敵を排除し、討伐軍の道を切り開いていった。
戦場全体が混沌と化し、剣戟と魔法の光が交錯する中、アレスはマデスが待ち構える神殿の前にたどり着いた。彼は剣を握りしめ、マデスとの対決に備えた。
「来い、マデス!」アレスが叫び、神殿の扉を力強く開いた。
その瞬間、暗黒の気配が一気に溢れ出し、戦場全体を包み込んだ。神殿の奥から、冷たい笑みを浮かべたマデスが現れた。
「愚者どもが…」マデスは低い声で呟きながら、ゆっくりとアレスに近づいていった。「この世界を滅ぼす力を前に、お前たちは何もできはしない。」
アレスは剣を構え、マデスを睨みつけた。「お前の野望をここで終わらせる!」
その言葉に応じて、討伐軍の全員が一斉に戦いの準備を整えた。マデスとの最後の決戦が、いよいよ幕を開けた。
【作者からのコメント】
この作品は溜めがあと、20話ぐらいあります。だから、50話までは続けたい。まあ、100話では終わると思う( ・´ー・`)どや
ちょっと初投稿だから頑張ってるんよね。これに♡押して、コメントしたらフォローするよ♡←俺の♡ってキモいな
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