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「はぁ…はぁ…」
真っ直ぐ進み、ようやく何かが変わった。霧が見えてきた。
進めたのはいいが…さらに空気が悪くなったな。それに…少し水の匂いがする。
池か湖があるのだろう。水分が欲しいから、是非とも寄りたいのだが…霧が濃くて前がよく見えない。
今俺はどこにいる?ああ、混乱してきた。落ち着け…冷静になれ。
少し休もうか…
葉っぱと木を使って…よしできた。寝心地は悪そうだが、寝れればなんでもいい。
少し寝るとしよう…
ふぅ…何が起きても、寝れば落ち着くものだな。
「グワォォォォ」
「!?」
複数の獣が襲ってきた。まずい…やはりこれは良くない案だったな。
くそったれ…あまりこれは使いたくないが…
「インク・リアクション!」
複数のインクの針が敵を襲う技。追尾型の魔法だ。
「グワ…グォォ」
チッ服が汚れた。体力は使うが、複数の相手にはちょうどいいだろう。
休むのはやめにして、前に進むか
〜数分後〜
かなり前に進んだ。体力は限界に等しかったが、ようやく目の前に湖が見えてきた。
これで水は確保…それに、野宿できそうなスペースがある。
仮に襲われそうになっても“部下たち”に任せればいい。
さっきは頭が回らず、こんなこと考えもしなかったが。
ようやく一休みできる。
先程狩った獣の毛皮を剥ぎ取り、辺りに生えている*カラムシ*に似ている植物を切り取る
(*ロープや縄に似た頑丈な植物*)
作ったハンモックを木につけて…よしできた。
さっきより安全性があり、寝心地もいいだろう。
先程から腹も減っていたし、落ちていた木の枝と、拾った石で焚き火を作り、火を起こす。
この焚き火で獣肉とあの森で採ったきのこを焼くとしよう。
少し効率が悪いが、明日のためにも準備しないとならない。
それに、まだここがどういう場所か判明していないからな。
とりあえず、肉ときのこを焼いている間に水を回収して…
おかしい。湖の水が冷たいのはわかるが、この水はやけに冷たすぎる。
やっぱりここは怪しすぎる。早くここがなんなのか、調べないと。