媚薬を10本飲まないと出られない部屋(前編) 【桃黄】
【桃side】
桃『…ん”んっ、眩し…』
白が反射して眩しく感じ、思わず目を細めた
ぼやけた視界が回復し、やっと見えた世界は、真っ白な景色だった
視線を落とすと、身を丸め眠っている楼惟翔が居た
桃『出られない部屋みたいなやつだろ?絶対、どっかにお題的なものを書いてる紙があるんだよ()』
桃『ゲームマスターは居ないタイプか』
黄『…さ、とみくん、、?』
桃『あ、起きた?』
黄『何処ですか…ここ』
桃『何かしないと出られない部屋みたいなところだと思う、知らんけど』
黄『あー、小説でよくある感じのアレですか』
桃『だってこれ小説だk((』
黄『どうしました?』
桃『なんか今、すごくヤバい圧がかかった』
黄『ちょっとよく分かりません』
桃『まあ、いいわ』
黄『とりあえず、そのお題?を探せばいいんですね?』
桃『ああ』
きっとあるだろうお題を探すことにした
ヒラヒラッ
目の前に落ちてきた1枚の紙
“この部屋で媚薬を10本飲まないと出られません”
ほう、面白ぇな
どっちが飲んでもいいんだろ?
…俺が飲むか、あいつに飲ませるのは可哀想だしな
目の前にあった媚薬を手に取り、口の中へ流し込む
ほのかに炭酸が効いており、喉を刺激した
桃『媚薬って、甘いんだな』
黄『何か言いました?』
桃『え、いや別に』
黄『あっ、その紙ってお題じゃないですか!』
黄『なんで、言ってくれなかったんですか、まったく』
桃『んんん、んんん(ごめん、ごめん)』
黄『てか、さっきから何飲んでるんですか?』
桃『お題のやつ』
黄『僕は、何をすればいいんですか?』
桃『んんん、んんんんんん(何も、しなくていい)』
黄『わ、かりました…多分』
黄『何もしなくていいんですね?』
桃『ん』
残り2本になった時、俺の体に異変が起きた
桃 (やべぇ…ムラムラする//)
内側から滾るように暑く、目の前に居る楼惟翔を“襲いたい”そう感じた
急いで飲まないと、このままでは理性が崩れる
…あと、1本
桃『ゴクッ』
なんとか飲み終えたが、俺の顔が絶対すごいことになっているのは、言うまでもない
楼惟翔が心配そうな顔で、俺に何か言っているが聞き取れないほど、頭がボーッとする
【黄side】
黄『智弥くん!智弥くんってば!返事してください!!』
さっきから、呼びかけても返事をせず、壁に寄りかかり、座り込んでいる智弥くん
顔がすごく赤くて、息も荒い
とにかく、何か大変なことだけ分かる
………あ、分かったかもしれない。智弥くんがこうなった理由が
お題の紙はどこにいった?
黄『智弥くん?ちょっとポケット失礼します』
智弥くんのポケットから、紙の端が出ていたので、それを取り出す
黄『…え、あ…』
紙には“この部屋で媚薬を10本飲まないと出られません”と書かれていた
そうか、そういうことか。僕は現状を全て理解した
何も1人で飲む必要ないのに。本当、ストイックなんだから…
黄『智弥くん、とりあえず立てますか?』
桃『あ…ああ、』
智弥くんを引き上げる為に、手を差し伸べる
僕の手をしっかり掴んだのを確認し、智弥くんを持ち上げて立たせた
…その瞬間
桃『楼惟翔ッ…ごめん、』
黄『えっ』
いつの間にか、立ち位置が入れ替わり、いわゆる壁ドンというものをされ、そのままキスを落とされた
黄『ふッ…んんっ、』
今まで経験したことない深い口付けに、脳がピリピリと痺れる
両耳を手で塞がれているため、僕達の唾液が絡み合う水音がよく響いて聴こえた
黄『智弥…くんッ、』
桃『…抱いていいか?』
黄『ッ…』
僕はどうするべきでしょうか、
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乞うご期待を.ᐟ.ᐟ
コメント
2件
ぐへへ~!!!!(^p^三^p^) 最高ですぐぅあぅう