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そうして解散、みんな帰っていく。
俺は元貴と涼ちゃんとは反対方向の家に帰る。
「んじゃ、元貴、涼ちゃんお疲れ様〜」
「あ、お疲れ様〜」
涼ちゃんはニコニコしてくれるが、元貴は無表情だ。
疲れていたのか?
そう思いながら、
夜の街を歩いた。
「げ、」
が、いつもの道が事故で通行止めになっていた。
仕方ない、人気がない裏道で帰るしかない。
あまりにも怖い道なので、せめて、ミセスの曲を聴きながらいくことにした。
『寂しい夜もあるさ』
『愛してるなんかもう要らないよ』
『たまに虫酸が走るわ 愚かな者でしょあほ面』
ライブが鮮明によみがえってくるようで楽しいな…。
そうルンルンで歩いていると、
後ろから誰かに肩を叩かれた。
俺はイヤホンを片耳外し、後ろに振り向く。
「はい?」
後ろに立っていたのは複数の男たち。
そしてそいつらは俺にコマンドを放った。