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こんにちは〜あやんです
前の物語が納得いかなかったので訂正します
【晩酌と遺された言葉】
エルヴィン(E)
リヴァイ(R)
ハンジ(H)
ミケ(M)
※幹部組登場/コメディあり・感動系・グロ表現あり
※心の声:「」なし
※R(リヴァイ)視点
⸻
E「リヴァイ,おはよう」
R「…おはよう」
今日も、奴との無機質な会話。
業務連絡だけの毎日。
正直──つまらない。
ハンジは「団長だから仕方ないよ」なんて言うが、
俺は知ってる。
あいつのことだ、何か考えがあるに違いない。
──けど、たまには息抜きも必要だろう。
晩酌に誘ってみるか。
R「おい、エルヴィン。晩酌をしよう。ハンジとミケも一緒だ。」
E「…珍しいな。仕事が終わってから行くよ。」
R「ッチ… 早くしろよ…」
E「ああ、そのつもりだ。」
仕事ばかりのあいつらしい返事。
…まぁ、そういうやつだ。
⸻
H「やあ、リヴァイ!エルヴィンはどうしたの?」
R「…うるせぇ、耳に響くんだよ。」
H「わっ、ごめんごめん!笑」
R「ッチ… エルヴィンは仕事してから来るらしい」
M「エルヴィン、体調を崩さないか心配だな」
H「同感だよ〜…団長さんが倒れたら、誰が指揮を取るのさ」
R「その仕事はお前の役目だろ、クソメガネ」
H「えぇっ!? そうなの?」
M「……心配になってきた」
(…おい、こいつらほんとに精鋭か?)
⸻
ガチャ…
E「すまない、遅れた。」
H「遅いよ〜、団長さんよ〜」
R「…酒は用意してある」
──1時間経過。
こいつら、全然酔わない。
俺はちょっとほろ酔い。
ハンジは…いつもと変わらない。
ミケはほんのり赤くなってる。
エルヴィンは、まるで水でも飲んでるみたいだ。
H「これが雑談だよ〜!」
E「ほう、これが雑談か」
本当に、知らなかったらしい。
あいつの目が、どこか楽しそうに見えた。
⸻
ウォール・マリア奪還作戦、数日前。
E「〜〜〜で、こうなる」
H「質問していい?」
E「どうした、ハンジ」
H「〜〜〜だからこうなんでしょ? だったら〜〜〜じゃダメなの?」
E「そこはな、〜〜〜になるから、ここはこうするんだ」
R「……」
(うまく…いくのか…)
不安が、脳裏をよぎる。
⸻
奪還作戦・当日。
作戦は、うまく進んでいる──そう思った矢先だった。
ビュンッ
石が横をかすめる。
R「ハンジ達は……無事か?」
目の前に飛び散る血飛沫。
平穏という名の積み木が、一気に崩れ去る音がした。
数分が、何時間にも感じた。
E「俺は、屍の道の上に立っている──」
そう、あいつは言った。
R「新兵たちを、地獄に導け!」
それしか、言えなかった。
⸻
新兵たちの悲鳴と共に、団長が突撃していく。
その近くで、エレンとアルミンは命をかけて、超大型巨人と戦っていた。
そして、フロックが…燃えた団長を抱えて戻ってきた。
同時に、炭のようになったアルミンも。
──最後の一本の注射。
どちらに打つのか──決断を迫られた。
ミカサが俺に詰め寄る。
H「私にだって…生き返らせたい人がいる…」
(…いつもの空気じゃなかった)
R「…エルヴィンに注射を打つ」
張り詰めた空気の中で、俺はそう告げた。
エレンが泣きながら叫ぶ。
──そのときだった。
エルヴィンが、ゆっくりと手を挙げた。
R「…は?」
言葉が漏れる。
その仕草は、まるで「アルミンに打て」と言っているようだった。
…これが、こいつの──
望んだ最期か…。
そう自分に言い聞かせ、アルミンに託した。
嗚咽が、夜空に響いていた。
⸻
奪還作戦から、数日後。
奴のいない部屋には、静寂だけが残った。
誰とも挨拶を交わさず、
晩酌の誘いにも応じない日々。
俺は毎日、お前の墓に通って話しかけてる。
──もっと、雑談をしていれば。
そう、思った時だった。
E「後悔をするな。後悔の記憶は、次の決断を鈍らせる」
あの声が、心の奥で響いた。
そこからだ。
俺の“日常”が、また始まったのは。
…言葉にできない感情が、胸を締めつける。
巨人を絶滅させるまでは、俺は──泣かない。
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