「殺してやる!!」
「ッ!!」
痛みに備え、きゅっと目を閉じた瞬間、キンという甲高い鉄同士がぶつかる音が何度か響く。
私の目の前にはアッシュの背中があり、アッシュが剣を滑らかに振った途端、対峙する男の剣は遠くへ弾け飛んだ。
それだけではない。
矢を放った男は、どこに隠し持っていたのか、短剣を手にしていて、その矛先はアッシュに届く前に止まっている。
それを止めているのは、騎士団長ダージだった。
「本当にお前たちが……、スパイなのか?」
「ダージ……。アンタがそいつを庇うとは計算外だったなぁ」
男はもう繕うことは止めたようだ。
「俺たちはアゼべの使者!戦争の口火は切って落とされた!セインテニア国はやがてアゼべ国の領土となるだろう!!」
まるで演説のように、男は高らかに叫ぶ。********
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