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設 定 、注 意 事 項 一 話 に て 。
⚠ 田 中 出 て き ま す
緋八マナ ↪︎ 「 」
伊波ライ ↪︎『』
田 中 ↪︎ 《》
start
_______
陽射しがカーテン越しにリビングを柔らかく照らしていた。ソファの端からはみ出たマナの金髪が光を受けてきらきらと輝く。ライの胸元にすっぽり収まったマナは、寝息すら静かで——時折、むにゃ、と唇が動く以外は微動だにしない。
二人のスマホはテーブルの上に仲良く並んでいたが、日曜の間はもうどちらも振動することはなかった。
やがて夕方の光が部屋を橙色に染め始めた頃。先に目を覚ましたのはマナだった。ぼやけた視界に最初に映ったのは、至近距離のライの寝顔。髪の毛が夕陽に透けて、まるで宝石のようだった。
息を殺してライの顔をじっと見つめる。——起こしたくない、でも触りたい。葛藤の末、そっとライの前髪を指先で横に流した。ピンク色の瞳が薄く見えて、心臓が跳ねる。
「 ……反則やわ、ほんま。 」
誰にも聞こえない声でそう呟いて、またライの首元に顔を埋めた。
それからどれくらい経っただろう。玄関のインターホンが鳴った。
びくっと体を強張らせて目を開ける。
「 ……誰や。 」
時刻は午後五時過ぎ。宅配便の予定はなかったはずだし、来客の心当たりもない。モニターを覗くと、そこに映っていたのは——田中だった。
『 ……ん、?何? 』
そっとマナから離れて起き上がる
離れていくライの温もりに手が伸びかけたが、それよりもモニターの映像が頭を支配した。
「 田中や。なんで家知っとんの。 」
その声は低く、平坦だった。怒っているのではない。処理が追いついていないのだ。
ソファからゆっくり起き上がって凪沙の前に立つ。腕を組んで——無意識の防御姿勢。
「 仕事仲間やろ?家教えることある? 」
『 …あー、なんかあった時用に教えてたっけな…。でも何しに来たんだろ…、なんも聞いてないんだけど。』
そう言ってから、一応応答のボタンを押す。
《 おーいなみそ!LINE返ってこないから来ちゃったわ。開けてくんね? 》
軽い調子の声がスピーカー越しに響いた。
「来ちゃった」——その一言でマナの眉がぴくりと動いた。「来ちゃった」で済む距離じゃないだろう、とか、事前に連絡しろよ、とか。喉元まで出かかった言葉を全部飲み下す。
田中という男は、身長は高めでがっしりした体格、人懐っこい笑顔を浮かべた二十代半ばの男だった。悪意があるようには見えない——が、「悪意がない」ことと「安全」なことは別問題だ。
『 ……どうする?今日は追い返す? 』
田中に聞こえないようボリュームを下げてマナに尋ねた
少し間があった。
「 ……。 」
正直、追い返してほしい。でもそれを口にしたらまた重いと思われるかもしれない。——その逡巡が丸ごと顔に出ていた。
マナは何も答えなかった。「どっちでもいい」とも「嫌だ」とも言えず、ただライのシャツの裾をきゅっと掴んだ。それが答えだった。
数秒の沈黙 。
『 あー、ごめん田中。今日は無理だわ 』
《 えー、マジ?すぐ終わるからさ。五分だけ。 》
食い下がってくる声に粘り気があった。ボタン一つで終わるはずのやり取りを、なんとかこじ開けようとしている。
シャツを掴む指に力が入る。「五分」という言葉が引っかかった。五分で済んだ試しがない——少なくともマナの中ではそういう法則が成り立っていた。
《 つか彼女さん?だっけ。今いるの?挨拶したいんだけど。 》
何の悪気もなさそうな声だった。しかしその一言は的確に地雷を踏み抜いた。
『 挨拶?なんでまた急に? 』
《 いやー、前にライから聞いたことあったじゃん?「彼女(彼氏?)いる」って。 》
あっけらかんとした声。悪気がないのは本当らしい。
《 一回会ってみたかったんだよね。どんな人かなーって。 》
( ——前に、話したんや。 )
その事実がマナの中で静かに波紋を広げていた。職場の人間に恋人の存在を話すのは普通のことだ。普通のことのはずだ。——けれどマナにとっては、「自分の知らない場所でライと田中の間に会話が存在していた」という事実そのものが小さな棘になる。
口を開きかけて、閉じた。もう一度開く。
「 ええよ、俺出るわ 」
短い一言だった。声は震えていなかった。
靴を履きながら玄関に向かう。表情は妙に落ち着いていた——嵐の前の凪のように。
ドアを開けると、田中がにっと笑って立っていた。身長差で田中の方が頭半分ほど高い。
《 お、君が彼氏?思ったより—— 》
「 どうも、緋八です。らっ——ライがいつもお世話になってます。」
完璧な笑顔だった。「らっくん」を咄嗟に飲み込んで「ライ」と言い直したあたり、場の空気を読む能力は高かった。——ただし、目の奥だけが笑っていない。
そっと横に並んで
『 どーも、田中。何しに来たか知らんけど、今日は無理だって。帰った帰った 』
_______
ど う で し た か ?
小 説 書 い て る み な さ ん 語 彙 力 あ り す ぎ じ ゃ な い で す か ?
羨 ま し い で す ඉ ඉ
ま た ま た 今 回 も 2 0 0 0 文 字 超 え た の で よ し と し ま す
投 稿 し 忘 れ て た の で 投 稿
終 わ り
♡ ↪︎ 1 6 0
今 回 も ゆ る く 欲 張 っ と き ま す ()
3 0 0 0 い い ね あ り が と う ご ざ い ま す ✨