テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

薄暗い会議室。志摩と私(🍈)が向かい合っていた。扉は閉ざされ、外からは中の空気が分からない。


「志摩?何する気?…あなた、本当に…!!」

声は切羽詰まって震えていた。


志摩は眉間に皺を寄せ、壁にもたれながら視線を逸らさない。

「今しかないでしょう。この気持ちをどう抑えろと?」


――その言葉を、廊下にいた伊吹がはっきり拾ってしまった。

(えっ?なにそれ…!志摩ちゃんと🍈さん、そんな関係!?…)

心臓がばくばくと鳴る。耳に入る声がやけに熱を帯びて聞こえた。


「どうやって抑えろって…そんなの、だめに決まってるじゃない…!」

「止めないでください。今しかないでしょう?」


伊吹の頭の中で、勝手に真っ赤な妄想が膨らんでいく。

(や、やべぇ!!これ、マジでやべぇ!!)


気づけばノブに手をかけていた。

「やめろー!!志摩ちゃん!🍈さん!なんの話してんのー!!こんな所で!!」


勢いよく飛び込むと――。


二人は机を挟み、互いに距離を取ったまま硬直していた。

…色っぽい雰囲気なんて、影も形もない。


志摩「……伊吹。お前なぁ…」

片眉を上げ、呆れたように立ち上がる。


🍈は頭を抱えてため息をついた。

「…はぁ…ごめんね。驚かせて。でも志摩の言う通り。ってか志摩。本当にやめなさいよ?」


志摩は短く鼻で笑い、説明を続ける。

「今回の事件。犯人は手荒だ。だからこっちも手段は選ばないぞ。という話をしてたんだ。隊長代理はそれを止めようとしてただけ。」


「え?あ、…そうなの?…あ’ー…勘違いしてた…」

頭をかきながら、ばつの悪そうな笑みを浮かべる。

「だって🍈さん、桔梗隊長に雰囲気似てるじゃん?だから、志摩ちゃんのタイプかなって…」


志摩は深く息を吐き、肩を落とす。

「勝手に妄想して突っ込んでくんなよ。そもそも俺は隊長に対してもそんな気持ちは持ち合わせてない! 」


静まり返った廊下の奥。

一部始終を見届けていた九重が、額を押さえながら小さくつぶやいた。


「……はぁ。ほんと、この人たち…」


この作品はいかがでしたか?

13

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚