『みんな、、、』
僕が入れられた部屋、そこには、いつも公園で遊んでいた9人がへやにいた、みんな座り込んでいる、1人はぼぉっと壁を見て、1人は泣き、1人は辛いとこぼした
『みんな……』
みんなは僕の存在に気づいたようだ、
『コルン!どうしてこんなところにいるんだ!』
アルが真っ先に僕に駆け寄る、
『気づいたらここに連れ出されたんだ、みんなは何でこんなところに』
『俺らもわかんないんだ、変な部屋に連れてこられて、これから少年兵になれって、さっきまで訓練をしていたんだ、』
『そう、、、なんだ….』
『それより、早く寝ろ、明日も訓練がある、絶対に遅れるなよ』
そうアルは行って、硬い地面に敷かれた薄い布団に向かった
『何で遅れちゃいけないんだ?、何かヤバいことでも起きるのか?』
そうアルに聞く
帰ってきたのは一言だけ
『やめといた方がいい』
朝、46の時間に僕は目覚めた、正確には起こしてもらったの方が正確だ、外はまだ暗く、天高くかけた月がある、僕はアルに急いで着替えさせられ、訓練場に向かった、地獄の時間だった、
ひたすら人を殺すための方法を教わるのだ、もう既に戦争が始まっているらしく、捕虜がこの兵舎に多く送られてくる、
僕たちは硬い地面の上に座らせられた、捕虜を数名教官が連れてくる、空は星が少なくなってきた
『よしお前ら!今日は人を確実に殺す方法を教える、一度しかやらないからよく見ておけ』
そう教官が地響くような声で言った次の瞬間、教官の持っている剣を捕虜の首にあて、そのまま
シャ!
教官の足元は赤く染まる、剣には、赤い液体が染み付く、
『どうだ、わかったか、今日は一人一つ捕虜を用意してる、手枷と足枷で身動きは出来ないから、簡単に殺せる、今日は実践だ、
人1人殺さない奴は戦場の足でまといだ
俺の横に箱がある、ここには沢山のナイフが入っている、これでうまく首を切れたやつから銃の練習にうつる、
それじゃあ、健闘を祈る』
そう言い、教官は去ってゆく、周りの他の子たちはみんな箱に向かって歩いてゆく、ちょっと待て、人を殺すってどう言うことだ、空に輝く星は全て雲に隠れる、かろうじて月明かりで明るさを保っている
戸惑う、体が動かない、怖い、、
誰かが僕の背中をポンッと叩く
『命令を聞いた方がいい、』
そう俺に言ったのは、アルだった
『どうして命令を聞かなくちゃいけないんだ、俺、人殺さなきゃいけないの?』
アルは沈黙して、そこから口を少し開いた
『やらなきゃあの捕虜とおんなじ目にあう、あいつらは少年兵はどこからでも湧いて出てくるものだと思ってる、昨日だってそれで3人殺された、』
そういうと、アルは立ち上がって、箱へと向かっていった、
そして、僕のところに戻ってくると、僕にナイフを一つ渡してくれた、
『これで捕虜を殺してくれ、、』
アルにそう言われた
『待ってよ!俺、人、殺したくないよ!』
『やらなきゃ俺らが死ぬんだ!やらなきゃあの捕虜と一緒に杭に縛り付けられて、殺されるだけなんだ
俺は、、、お前に死んでほしくねぇんだ、、、』
『やるしか………ないんだ……….』
そう言い残し、捕虜のところへとアルは向かっていった
そこに残っていたのは、もう既に僕1人だった、曇天の空からは雨が降り出している、それでも
『やるしか、、、、ないんだ、、、、』
『やるしかないんだやるしかないんだ、』
そう呟きながら、まだ手のつけられていない杭に足を運んだ、やるしかないやるしかないと呟きながら
そうして杭まで歩いてきた、そして、その杭を見ると、
人が1人縛られていた、雨が強くなり、髪の毛が顔に覆いかぶさって、その人の顔はよくわからなかった、その人は、僕に向かって何かを言っている、別の国の人だからだろうか、その人が何を言っているのかはわからない、でも、この豪雨の中、ナイフを持った少年たちが次々と人を殺し、目の前にナイフを持った少年が現れるのだから、恐怖を抱いているのだろうということはわかる
殺さないでくれとでも言っているのだろう、怯えるような眼をしている
それを一目で見て感じれる、ナイフを持っては震えている、でも、
(やるしか、、、、ないんだ!!)
力一杯首にナイフを当てた、その勢いのまま
………
捕虜の喉を切っ割いた、血がダラダラの首から流れ出て、その捕虜は物言わぬ屍となった。
地面に流れた血は豪雨によって流れ、返り血も一緒に流れ落とされた
ピシャリ、ピシャリ
雨の中、下を向いて歩く、雨はもっとさらに強くなる、まるでバケツの中に入っている水をいっぺんに頭からかけられているように感じるほど強い雨だった、僕がみんなのところに戻った頃には、流石に雨が強すぎるとのことで、今日の残りは座学ということになった、
僕は今鉛筆を握っている、外はうるさいほどに聞こえる大雨の音、一生僕はこの命を背負って生きていく
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