あけおめのえむです!✨
新年1発目の投稿がこんなのでいいのかなって思いながら書いてます🥳🥳
てかツイッターの表垢普通に消すか迷う(
絵描くより私小説書く方が得意だし!!!(
ということで(??)今回は仲良しちゃんのふらまちゃんのコンテに参加します🥳
あと今回お初のなりさんという方の合同コンテなんですよね
絡んだことないので大緊張😶😶
気に入っていただけるといいなぁと思ってます🥳
ふらまちゃん、私待ってるからね…君のコンテストの結果…(ボソッ
あとアイコンの新調も待っててね…頑張る…🥺
メリバで今回参加させていただきます!!
私のメリバは誰も悪くないのが特徴です、意味わかんないと思うので読んでみてください✨
これネタすごく好きなんですよね、頑張ります!
どうぞー!
注意
・桃赤
・nmmn、BL
・どろどろ
赤視点
暗い微睡みの中から顔を出す
細く区切られた部屋、自分の生暖かい体温、手元には白湯があった
この白湯はきっと先生が置いといてくれたのだろう
手を伸ばすと、すぐ近くにあった別のものに触れた
赤)っ、…?
真っ暗なもので何も見えない
耳をすまして見ると寝息が聞こえる
嗚呼、先生だ
先生がパイプ椅子に座って眠っている
ふわふわとしたいい匂いのする頭を撫でてみると、びくっと身体を揺らしてこっちを見た
桃)…ぁ、…起きたんだ、笑
赤)…せんせ、おはよ
桃)ん、おはようりうら
俺が先生の頭を撫でていると頭の上から手を取ってきゅっと繋いでくれた
暖かくて安心する大きな手
桃)…りうら指細いね、骨見えてる
赤)まぁ、…ね、笑
少し苦しく笑った
ここは病院
俺は生まれた時からこの病院にお世話になっている
その時からの担当医のないくん
ないこという名前だったが、本人の意向でそう呼んでいる
桃)白湯飲んだ?
赤)…ぁ、まだ…
桃)そっか、じゃあこのお薬と一緒に飲んで?笑
そう言って白衣の胸ポケットから錠剤を取り出した
薬を受け取り、白湯と一緒に流し込む
赤)…ん、
赤)のんだ
桃)えらいえらい、笑
赤)ほんとに思ってる?苦いんだよこれ…
顔を顰めてそう言うと、ないくんは眉を八の字にして笑った
桃)偉いよ、すっごくね
そう言って頭を撫でてくれた
えへへと笑ってみると、ないくんは消えそうなくらい優しい笑顔を向けてくれていた
カーテンを明け、部屋に明るさが灯る
ベットから起き上がれないのが日常
俺の手足は細く枯れきっていた
ナースコールを押してないくんを呼ぶ
俺には何故か特別対応みたいでないくんだけが来る
いちばん話しやすいからいいんだけどね
なんて、少し言い訳を心の内でしてみた
桃)車椅子?
赤)うん、押して
桃)その前に乗せてでしょー?笑
赤)そうだった、笑
ないくんの差し出してくれた車椅子に乗って食堂に向かう
ここはそこまで大きい病院じゃないから、料理を運んでくる看護師なんて居ない
食堂に自ら趣き、トレーに乗せて持ってくる
だがりうらにはそれが出来ない
まず自らの力で動けもしないのだ
車椅子を引きずる重苦しい音が鳴った
桃)りうら相変わらず軽いね〜…笑
赤)りうらほとんど骨みたいだし、笑
桃)…顔、やつれてきちゃったね…
少し頬を撫でてそう言うないくん
俺の薄い頬ではないくんの体温が敏感に捉えられる
赤)…そう、だね…笑
赤)ないくんは今でもほっぺ綺麗、笑
桃)じゃなかったらおかしいでしょ笑
淡い会話をしながら食堂に通される
あまり人は居なくて静かだった
食器の重なる音だけが響くような、そんな少し悲しい空気の部屋
赤)…ねぇ、ないくん…
桃)なぁに、
赤)俺っ、て…
赤)いつ死ぬのかな
そんなことを口にしてみた
だって分かっていた
何年も病院に居て、ただ自分の体が細くなっていく
死期が近いことなんて分かっちゃうよ
桃)…濁さない方がいい?
赤)はっきりして欲しい、笑
桃)…そこまで長くないよ
桃)もって1週間
赤)…わぁお、短い、笑
桃)そんな笑える?
赤)んー…何となくわかってたし、笑
桃)…そっ、か…
赤)まぁ、それまでは側にいてね
桃)お前の担当医だぞ?笑
桃)離れないっての、
そう言って食堂に車椅子を押し込まれた
ないくんは背中にいるから、見えなかったけど
どこか声が震えていた気さえした
ただの幻聴だよ
俺までおかしくなる
赤)せんせ、
きゅっ、と先生の袖口を掴む
髪をふわっと揺らしてこちらを見てくれる
桃)どしたの?
赤)…寝たい
桃)えぇ?笑
桃)起きたばっかだよ?笑
赤)…なーんか眠たーい
桃)もー、笑
桃)したいこととかないの?
桃)その、…近いのに、さ…
赤)…んー、なん、だろ…笑
赤)…外行きたい
赤)ここから外の記憶ないからさ!笑
桃)…仕方ないなぁ、笑
ないくんの溶けそうな優しい笑顔が好き
恋愛的とは言わないけど、優しい笑顔が好きだ
車椅子に乗せられて、廊下を進む
スムーズに進まないのは俺の点滴のせい
点滴を引きずっていかないといけない
赤)…ないくん、
桃)んー?
赤)…寒い
桃)真冬だからね〜…笑
赤)あっためてよ、笑
桃)えぇ?笑
変なお願いなんて自分でもわかってる
でもどこか嬉しそうな顔をして、ないくんは俺の手を握った
暖かくて骨ばった手
俺みたいに皮が透けて骨が見えるような不健康な肌ではなく
健康そうで、男の人らしい手
車椅子を押しながらだから俺の右手側に手があった
その手を頬にすりすりと擦り付けてみたり
ほんの少しだけ
赤)…ちゅ、
気付いてないのを見てから少しだけキスをした
ないくんは前を向いていたから多分気付いてない
なんでこんなことしたのか自分でもよくわかんない
でも、でもなんか心臓がうるさくて
今すぐに死ぬんじゃないかってくらい顔があっつくて
ないくんの手を離したら気が付いたのか声をかけてきた
桃)どしたの?
桃)…って、顔真っ赤…
桃)…ねつ?
赤)ぁ、…ぃや、ちがう…//
桃)なんでわかんの、測ろうよ…
赤)…ちがぅ、…ッ//
顔を腕で覆うようにしてないくんから隠れる
隙間から覗いた時には何かを察したのかにまーっと笑って
桃)なに、俺になんかした?笑
なんて言うんだ
大体検討がつくくせに
酷いなぁ、もう
赤)なんでもないよーだ、ふん
桃)えー教えてよ〜…笑
赤)ああもう車椅子揺らすなッ!!
別になにか特別な感情がある訳では無い
ただ少しだけ、身体が動いた
俺じゃなかったみたいだ
桃)…ほら、外だよりうら
そんな声と共にぺちぺちと頬を弾かれる
赤)…ぅ、ぁ…?
どうやら寝てたみたいだ
ぼやける視界を時間をかけながら治す
目の前には綺麗な雪景色があった
赤)…わぁ、…
桃)綺麗だよね〜…笑
桃)窓で見るより綺麗でしょ?笑
赤)うん、…すっごい綺麗、
特にライトアップされていた訳でも、オーナメントがついていた訳でもない
ただ目の前の真っ白な雪景色が朝日を反射させているのが綺麗だった
俺の初めて見る外の景色だった
赤)えー、雪冷たいかな、
桃)めっちゃ冷たいよ 笑笑
赤)そっかぁ、笑
桃)…あ、雪だるま…
桃)は、作れないから!!
赤)そんな気遣わなくていいよ 笑笑
桃)雪うさぎつくろ、!
赤)なーにそれ、
桃)雪でうさぎを作る
赤)それは分かる
ないくんは器用に雪を固めて赤い実と葉を飾る
可愛らしいうさぎが出来た
赤)わ、すごい…
桃)んふ、でしょー!
桃)ほら、りうらも…
桃)あ、冷たいか…笑笑
そう言って俺の手の上から手を重ねて一緒にうさぎを作ってくれた
冷たいけどないくんの手が暖かくて変な感じ
赤)可愛い…!
桃)だね〜笑
桃)中持ってったら溶けちゃうから、ここおいとこ 笑
赤)うん!
桃)じゃあ…帰る?
赤)そうだね、ありがとないくん、笑
桃)喜んでもらえたなら良かったよ、笑
赤)…ぁ、ばいばいうさぎさん
桃)うさぎさんに挨拶するの?笑
赤)可愛いし、
桃)…かわい、
赤)…ぇ、か、…、??
桃)ん?可愛いよねうさぎさん♪
赤)ぁ、あぁ、…笑
桃)なんだと思ったの?笑
赤)うるさいっ、…!
病室に戻ってからは隣にずっとないくんが居てくれた
手を取って、ただゆっくり時計の沈む音を聴きながら話す時間
ただ幸せだった
赤)…ねぇ、ないくん
桃)…なぁに?
赤)りうら、生まれ変わってもないくんと会いたいなぁ、
桃)…俺から迎えに行くよ
赤)ひゃー!…かっこいい、笑
桃)ねぇ、りうら…
ないくんが少し目を細めて、眉を八の字にして
笑って声をかけてくれた
赤)…なぁに、…?
眠たくなってしまっていて
ないくんの言葉が聞き取れなかった
少し笑って、どこか悲しそうな顔なないくんが見えた
チュッ
刹那、唇が暖かく潤った
桃視点
目の前には目を閉じて、優しく微笑む患者
唇を身勝手に押し当てて、優しく離す
桃)……おやすみ、
俺は瞳からこぼれる涙を抑えきれなかった
まだ生暖かい手を取って俺の額に押し当てた
この温かさはもうすぐ、冷たくなるだろう
りうらは
俺の彼女だ
桃)りうら〜?
桃)ちょっとこれ運んどいてくんない?笑
赤)はぁ!?またぁ…ッ!?
赤)担当ないくんじゃん、自分で行ってよもー!
桃)あは、ありがとう 笑
赤)ふん、…
俺はこの病院の雇われ医師
田舎の方だから、少し小さめの病院だ
りうらは俺の専属看護師だった
レポートを取ったり、薬品を取ってきて貰ったり、意外とちゃんとしていた
相棒として一緒に病院を支えていると、少しずつ違う感情が芽生えてきた
本当に少しずつ、少しずつ
それはりうらも同じだったみたいで
彼氏彼女の関係になった
りうらが俺の自宅に泊まりに来た日があった
友人と飲んでいたら終電を逃してしまったそう
顔を真っ赤にして薄着でよく男の家に来たものだと思いつつも通してやった
桃)…りうら?
赤)なーにー
桃)いつまで俺の膝の上いるの?笑
赤)…泊まるんだし良くない?笑
赤)それにー、もう付き合ったし!
むふー、と言わんばかりの可愛らしい顔
りうらの頭を撫でてぎゅうっと抱きしめる
赤)んわ、…笑
赤)…ないくん、
桃)なーに、
赤)……りうら、ほんとは終電なんて逃してないよ
桃)…え、
赤)…わかんない?
少し顔を離してそう言う
顔を真っ赤にしているのはアルコールか、はたまた恋情か
桃)……覚悟があるっ、てこと…?/
赤)なかったらこんな事しないもん、
赤)あざとくしてたのに言わせないでよ、…/
口元を少し覆ってそう言うりうら
あまりに可愛らしくて、そのまま抱きしめてやった
赤)ふゃ、…/
少し勢いが強かった、なんて言い訳と一緒にソファに押し倒す
髪が乱れて少し普段と違う表情
襲われることを理解した雌だ
桃)…好きだよ、
そう呟いてりうらの唇を奪った
赤)……お邪魔しましたッ…//
桃)もう帰るの?笑笑
赤)さすがに明日仕事だし…家帰って準備しないと、/
桃)明日ってか今日だね、日跨いだし
赤)揚げ足取るな
桃)んー、今日くらい休んでもいいよ?
赤)……やだ、
桃)えぇ?笑
赤)…ないくんと長くいれないじゃん、…//
桃)…可愛い、もっかいする??
赤)しねぇよばかッ!!///
赤)帰る!!///
桃)うん、じゃーね 笑
赤)…また後で、/
そう言ってりうらを帰した朝の3時
タクシー代を持たせ、そのまま送り出した
次に会うのはひとつのサイレンと共にしていた
桃)…り、ぅら…?
出勤した瞬間、足から崩れ落ちた
タクシーを取ろうとした時に通り魔に刺されたらしい
位置が悪く脳を刺されたらしい
否、何度も突き刺されたのだ
系25箇所のナイフで突き刺された
痛々しい姿が出勤と共に目に入った
緊急手術が行われ、俺は仕事にもならないのを耐えながら他の患者の手当をした
何度も恐怖と心配で吐いた
無駄に嫌な匂いの胃酸を吐き出して手の震えを必死に抑えた
額から垂れる冷や汗を何度も拭った
トゥルルル…
桃)…はい、
)りうらさんの親族の方ですか?
)落ち着いたので来れればこの病院に…
桃)向かいます、
搬送された病院から連絡があった時、直ぐに向かった
タクシーを取って急いで向かわせた
ただずっと祈るばかりだった
りうらが生きていることを
伝えられた部屋番号の扉を開く
ガララッ、…!
赤)…?
桃)ぁ、…ぁ、りぅ、ら…ッ 泣
こちらをふわっと向いたりうら
目が熱くなって涙がぼろぼろとこぼれ落ちた
膝を着いて泣いた
桃)良かったッ、…良かったよ”、ほんとッ”…泣
赤)……
赤)…ごめん、なさい…
赤)…どなたでしょうか、
桃)…ぇ、
背中から血の気の引くような思いだった
すぐにナースコールを押して医者を呼ぶ
そこで初めてわかった
刺されたのが脳だっただからか
りうらは記憶障害を患っているらしい
今日刺されたことから今までのこと全部
脳からすっぽり抜け落ちてしまったらしい
今までの思い出も、付き合ってたことさえも全部…忘れてしまったのかと
悲しさで胸が押し潰れそうだった
再びりうらのいる号室を開く
赤)…ぁ、さっきの方…
桃)………
ここで彼氏と名乗っても良かった
だが、ただ不安と恐怖を植え付けてしまわないかとも思った
突然目の前に現れた男が彼氏なんて気持ち悪いだろう?
ただ、自分を無くせばいいだけ
りうらへの恋愛感情をどす黒い気持ちで塗りつぶした
桃)…俺は、あなたの専属医師です、笑
少し笑ってそう言った
りうらはどこか安心したように、表情を崩して
赤)わ、そうなんですね…!
赤)これからよろしくお願いします、!
と、頭を下げた
この姿のりうらを目にする度胸がズキズキと傷んだ
自分が彼氏だと言えない苦しさで
それを濁すようにいつも笑った
涙で溢れそうな瞳を細くして笑った
りうらを不安にさせないように
りうらの死因は老衰死
りうらは鏡を見ることが無くなったから気が付かなかったのかな
もう、80だったよ
細くなった手も、足も
全部歳をとったからなんだよ
それすらも忘れていたんだもんね
りうらの頭を撫でながらそんなことを思い出す
もうすっかり冷たくなってしまった身体
暖かみが戻ることは無い
ただ、ひとつりうらに伝えておきたかったことがある
桃)…好きだよ、泣
そう言って2度目のキスをした
互いにあの日のような美しさは無くなってしまったが
歳を重ねてもそばにいられたことがただ嬉しかった
桃)…彼氏として今度は居させてね…、泣
泣きながら少し笑った
りうらの前ではこんな姿見せたくないから
窓の外には、まだあの雪うさぎの葉が揺れていた
#,笑顔であしらわれた本音
コメント
12件
参加ありがと〜!😭💞 まじもう、参加してくれると思ってなくてさ、(( オプチャで言われた時はもうびっくりしてがちで『え!?』って行ってしまった🙃 相変わらずお話は神ってる🥹💕 こういうの好きなんだよなッッ🫶💞 結果発表をお楽しみに!!
凄く儚くて素敵なお話ですね…🥹🥹 記憶がすれ違い合って、それでも傍にいたいと想い続ける桃さんが健気すぎて…🥺 参加ありがとうございました! 結果発表をお待ちください🙇🏻♀️💕
辛いなあ(´;ω;`)