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ゆき
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今日もまた、生徒会長こと佐野勇斗はこれといった用もないのに副会長である吉田仁人を追いかけ回していた
勇斗「ねーねー、仁人ってば〜!」
仁人「用もないのに近寄ってくんな!」
「早く仕事しろ!」
勇斗「え〜、いいじゃん! つれないな〜」
吉田の言葉などまるで聞こえていないかのように、佐野はニコニコと笑いながら吉田 の後を追いかける
そして、ついに学校中を巻き込んだ追いかけっこが始まった
廊下を駆け抜ける2人の姿に学園中の生徒たちは面白がって野次を飛ばす
毅「おーおー、今日もやってんな〜」
潤「懲りないっすね、ほんと」
もはや、エビダン学園では見慣れた光景だった
吉田は何度も逃げようとするが、佐野はお構いなし
時には廊下の先へ、時には階段の踊り場へ
能力を使って先々に現れる勇斗に、吉田はとうとう堪忍袋の緒が切れた
仁人「おい!! 能力を私的利用するな!!」
勇斗「ふふーんだ!」
仁人「話を聞け!!」
まるで子どものように得意げな顔をする佐野と、そんな佐野に振り回される吉田
今日も今日とて、生徒会長と副会長の追いかけっこは終わりそうになかった
――さて、ここで少し2人の能力について説明しておこう
生徒会長・佐野勇斗の能力は、時空を割きさまざまな場所を行き来すること
その能力を使えばどこへでも一瞬で移動できる
……つまり、吉田がどれだけ逃げようと佐野にとっては大した問題ではないのだ
一方、副会長・吉田仁人の能力はというと
入学してから今日に至るまで一度たりとも使用されたことがない
そのため、全校生徒の中で吉田の能力を知る者は誰一人としていなかった
もちろん、佐野も例外ではない
学園内ではある噂が囁かれていた
――吉田仁人の能力はほかの能力者とは比べものにならないほど強力なのではないか
――そして、その力を使えば自分自身の身体にまで深刻な影響が及ぶのではないか
だからこそ、吉田は能力を使わないのだと
その噂が本当なのかそれともただの憶測にすぎないのか
真相を知る者はまだ誰もいない
吉田仁人自身を除いては
コメント
3件
コメント失礼します!本当最高です!次のお話が楽しみです♪😊
お疲れさまです、第2話読みました! 生徒会長と副会長の追いかけっこ、もう学園の名物になってる感じが伝わってきて微笑ましかったです😂 能力の説明が入ったことで、ただの賑やかな掛け合いじゃなくて「仁人の能力って何なんだろう?」って気持ちが一気に引き込まれましたね。 噂や仁人自身が知ってる真相…まだ明かされないもどかしさがいい塩梅です。 続きが気になります!