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――彼女は今日も、僕に告白した。



「ジェイド、好きです。付き合ってください!」


「申し訳ありませんが、無理です」



穏やかに、笑顔で断る。

いつもと同じように。


けれど、胸の奥が、わずかに軋むのは

――気のせいだと思っている。



彼女――ユメは、僕の幼馴染だ。


小さな頃から、ずっと一緒だった。


水底を並んで泳ぎ、毒の知識を競い合い、

フロイドとアズールと喧嘩して、笑って。


あの子は、昔から変わらない。


真っ直ぐで、騒がしくて、でも嘘がなくて。


そして今では、僕に恋をしているという。



「ジェイドってば、ぜーったいユメちゃんのこと好きだよねぇ~」



フロイドが、昼休みにのたまった。



「は?」



僕の言葉に、アズールが苦笑する。



「“は?”って、あなた……

そろそろ自覚してもいいのでは?」


「何をです?」


「ユメが他の男子と話してるとき、貴方

めちゃくちゃ威嚇していますよ。

目が完全に魚の狩りモードです。」


「……そんなことはありませんよ」



即答した。が、ふたりは呆れたように

顔を見合わせてため息をつく。




実際に心当たりは、ある。


この間も、ユメに近づいた下級生がいて。


何か、胸がざわついた。


彼女が、誰かに奪われるかもしれない。



自分以外の誰かと、笑って、隣に並んで――



(……いや、違う)



それはただ、幼馴染としての情、のはずだ。


彼女は放っておくと

どこにでも行ってしまうから、守らないと。


それだけのこと。そう、自分に言い聞かせる。



恋は深海より深く

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