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自傷少女〜ジェハ編〜(1)
※前出した自傷少女のジェハが主人公バージョンです。まだ前作を見てない方は、そちらも見て頂けると嬉しいです🙇♀️
俺はジェハ。女の子が大の苦手。だから友達は男しかいなくて、高校に入って少し経った今も、未だに女の子と喋っていない。
正直恋愛なんかどうでも良かったし、女の子と喋る日なんて一生来ないと思ってた。
…○○に出会うまでは。
今日は4月の始業式で、進級してクラス替えの日。
クラス替えか、面倒臭いな…
(俺は1組か、)
「お、ジェハ何組?」
「あ、ソンフンおはよ。1組だよ」
「え?俺と一緒じゃん!」
「ほんと?嬉しいな」
「うん!」
とりあえずソンフンと一緒のクラスで良かった。他の子は離れちゃったけど。
「他みんな違うクラスだったな」
「ほんとだな、こんな離れるとはな笑」
「ま、遊び行こうぜ」
「そうだな」
どうでもいい話をしながら、新しい教室に向かう。
「きゃーー!!」
廊下がうるさい。このうるささは学校一のイケメンソンフンが通ってるからだ。
こいつの友達である俺も大変なんだよ。
「お、もう席決まってんのか?」
「俺どこかな〜」
相変わらず教室ではソンフンと一緒でよかったという声でいっぱいだ。
俺が自分の席に向かうと、隣には既に誰か座ってて。
皆女子は集まってるのに、この子は1人だ。
ずっと窓の外を見てるけど、話しかけてもいいかな、?
「ねぇ」
少し話しかけると、その子は振り返った。え、こんな可愛い子学校にいたんだ。超タイプ。
俺は見た瞬間から、その子に一目惚れしていた。
「俺ジェハ。隣の席だからよろしくね!」
女の子は苦手だけど、この子ならなんとなく話せる気がした。
「…」
「私は、○○」
「私とは仲良くしない方がいいよ」
「え、?」
急にそんなこと言われてびっくりした。でもその理由は次の日すぐに分かった。
「あの子だよ○○って」
「あー、あの性格悪い子?」
「そうそう!このクラス最悪だよまじで」
「隣の人可哀想〜」
「でもこのクラスソンフンくんいるじゃん」
「そうだよね、まあ普通になったって感じ?笑」
たまたま1人で教室に入った瞬間、そんな言葉が聞こえてきた。いつもはソンフンへの声で他は何も聞こえなかったけど今日ははっきりと聞こえてきた。
ま、俺はそんなこと気にしないけど。
「おはよう、○○さん」
「…」
ま、そうだよね。昨日会ったばかりだし仕方ない。
でも俺はそんな○○さんのことが気になった。
「ねぇ○○さん」
「…」
「俺と友達になってくれないかな?」
「…」
それから毎日○○さんに話しかけたけど、○○さんが返事をしてくれることはなかった。
そんなある日
「これはーだからして-」
授業中のことだった。
急に○○さんが動いたと思ったら、俺の机に小さい紙を置いた。
なんだろうと思って紙を見ると
“昼休みに屋上にきて”
そう書かれていた。
俺はドキッとした。
話をされることは分かってるけど、一体何を話されるんだろう。
少し気になって行ってみることにした。
To be continued…