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自傷少女〜ジェハ編〜(2)
俺は言われた通り、昼休みに屋上へ行った。
「○○さん、話って何?」
「あのさ、私がみんなにどう言われてるのか分かってる?」
あぁ、今日朝言われてたことか。
「私に関わるといい事ないよ、性格悪いし皆に嫌われてて友達だって1人もいないの」
「私は貴方と友達になる気は無いから」
「そんなので、俺が○○さんから離れると思ってる?」
「は?」
「俺は○○さんと話したいから、友達になりたいから話しかけてるんだよ」
「皆の言うことがもし本当でも、俺は○○さんのこと嫌いになんてならない」
「私の事知らない人がよくそんなこと言えるよね」
「俺は○○さんが友達になってくれるんだったらどんな手でも使うから」
俺は○○さんが好きだけど、告白するには早すぎる。まずは○○さんと仲良くなって、○○さんのことを知らないと。
俺はそのまま屋上を出た。
それから俺はまた毎日○○さんに話しかけた。
「○○さん、おはよう」
「…おはよう」
ずっと話しかけてると、○○さんは返事をしてくれるようになった。
このまま仲良くなれるといいけどな…
そんなある日、俺はまた○○さんに屋上に呼び出された。
「あのさ、」
○○さんは真剣な顔をしていた。
「私考えたんだけど、あんたと友達になるの、悪くない気がする」
意外な言葉に、俺はびっくりしてめちゃくちゃ喜んで○○さんの手を握ってしまった。
「ほんとに?!ほんとに友達になってくれるの?!」
「え、う、うん」
「あ、ごめん、嬉しくてつい笑」
「なにそれ笑笑」
あ、俺の前ではじめて笑ってくれた。笑顔可愛いな。
「じゃあさ、○○って呼んでいい?」
「うん、いいよ」
「俺のことはジェハって言って」
「じぇ、ジェハ」
あ〜可愛い。こんなに話せるようになったのは進歩だな。とりあえず友達になれて良かった。
それから俺らは毎日一緒にいるようになった。
それと同時に、ソンフンとは喋らなくなったけど俺は気にしなかった。それくらい○○に夢中だった。
そして友達になってしばらく経ったある日、○○がソンフンのことを好きだと知った。○○は否定してたけど、どう見たってあの目は恋してる目だった。
「どうやったら俺のこと男として見てくれるのかな〜」
「急にどうしたんだよ」
俺は他のクラスの友達のルイに話してみることにした。
「てかお前変わったよな、前まで女の子にも恋愛にも興味無かったくせに」
「確かに笑」
「お前は優しすぎるんだよ、もうちょっと男を出せば?」
「例えばなんだよ」
「急に手繋ぐとか、一緒に帰るとか」
「ごめんけど一緒に帰ってるんだよね」
「なんだ惚気かよ」
「ちげーよ男として見られてねーんだっての」
「ソンフンのこと好きっぽいし」
「へぇ、お前も大変だな」
「他人事にすんなよ」
「だって他人事だろ?」
「…相談する相手間違えたわ」
「とりあえず手繋いだりしてみろって」
「でもお前、○○さんと友達になるって凄いな」
逆になんでみんな○○のこと避けてるのか俺は未だに分からないけどな?
「まあ、ずっとアタックはしてたから…友達になろうって」
「原因それじゃねーかよ、なんだよ友達になろうって小学生か?」
「は?急に告白したら振られて終わりだろーがよ」
「お前もやるよな…まあ頑張れよ」
「なんで結局他人事なんだよ」
あーほんと、俺って子供っぽいよな…
To be continued…