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高校二年の春
この学校には、少し変わった風習がある
校舎の三階、誰も使わない旧図書室
入口の横には、古びた木箱が置かれている
その箱には、小さな札が掛かっていた
名前は書かない
誰にも見せない
誰にも聞かれない
卒業まで、その秘密は誰のものか分からない
先生たちも止めない
理由は誰も知らない
みんな、その箱を「嘘箱」と呼んでいた
prak 微tgak 地雷彡 ↻
ak side
at「また入れるの?」
友達のatが笑いながら聞く
ak「うーん。」
akは白い紙をくるくる回した
ak「今日は思いつかないよ〜」
at「秘密なんてないタイプだもんね 笑」
ak「失礼だなぁ。」
笑いながら旧図書室へ向かう
昼休み
校舎の奥は驚くほど静かだった
木箱の蓋を開ける
中には折り畳まれた紙が何十枚も入っている
毎週金曜日だけ、一枚だけ読んでいい
それが学校のルールだった
akは一枚選ぶ
開く
たった一行
「……。」
思わず息を止めた
冗談?
誰かの悪ふざけ?
でも、その文字は震えていた
何度も書き直した跡が残っている
at「ak?」
atが覗き込もうとする
ak「あ、いや!」
慌てて紙を閉じる
ak「なんでもない!」
胸の奥が、少しだけざわついた
その日の放課後
教室には誰もいない
窓から差し込む夕日だけが教室を染めていた
akは帰る準備をしていると、一枚の紙が机に置かれていることに気づく
誰もいなかったはずなのに
そこには見覚えのある文字
ak「え……?」
誰が置いた?
廊下へ飛び出す
誰もいない
風だけが吹いていた
次の日
akは妙に周りを気にするようになった
ak(毎日隣……)
隣の席は空席
前の席ではバスケ部のmzが笑っている
後ろでは読書好きのktが本を読んでいる
どこにも、それらしい人はいない
担任が教室へ入る
「今日から転校生だ」
教室がざわつく
扉が開く
制服をきっちり着た男子が入ってきた
黒板に名前を書く
pr「よろしく。」
短い一言
笑わない
教室の空気だけが少し変わる。
「席はakの隣な」
ak「え?」
akは慌てて立ち上がる
ak「よろしく!」
prは少しだけ目を合わせる。
pr「……よろしく。」
その声は思ったより優しかった
でも、その目だけはどこか寂しそうだった
昼休み
prは誰とも話さない
弁当を一人で食べている
ak「あのさ!」
akが隣に座る
ak「学校どう?」
pr「普通。」
ak「迷ったりしなかった?」
pr「別に。」
会話はすぐ終わる
なのに、不思議と居心地は悪くない。
pr「……なんで話しかけるん。」
akは少し考えて笑った
ak「一人でいる人見ると、なんか放っておけなくて!」
その瞬間
prの表情がほんの少しだけ揺れた。
pr「……変わってる。」
ak「よく言われる!」
その笑顔を見て、prは目を逸らした。
金曜日
akはまた旧図書室へ向かった
木箱を開ける
新しい紙が一枚
震える指で開く。
akは苦笑した。
ak「なんか……恋愛小説みたい。」
そのときだった。
ギィ……
旧図書室の扉が静かに開く音がした。
ak「……誰?」
振り返る。
そこに立っていたのは
続
コメント
1件
みぅです、読んだよ🤍 「嘘箱」の設定、すごく好み……。誰にも言えない秘密を匿名で置いていくって、それだけで胸がぎゅっとなる。で、その中からakが引いた『俺は、男を好きになったことがある。』っていう文字、震えてて書き直し跡があるってのがもうね……。リアルすぎて苦しい。 それにしても、転校生のprが隣に座って、しかも「人の心に土足で入ってくる」って新しい紙が来たとき、扉が開くラスト、心臓跳ねたよ。続きが気になる……!