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かは
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ダイキチ
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コメント
1件
ああ、もう…この距離感、すごく好きです。akが無邪気に近づくほど、prの「まただ」って諦めにも似た想いが切なくて。転んだ子を助けるakの優しさ、それを見て「誰にでもそうやって笑う」と自分に言い聞かせるpr…。最後の「一番近くで毎日見ている」って一文にやられました。二人の秘密がじわじわと動き出す感じ、とても丁寧で素敵です。続きが楽しみです🌷
prak 微tgak 地雷彡 ↻
「」: 台詞
『』: 心情
ak side
ギィ……
古い木製の扉が、ゆっくりと開いた。
akは慌てて手紙を制服のポケットへしまう
ak「……誰?」
入ってきたのは、一人の男子生徒だった。
pr「……あ 」
転校生の、pr
prは少し驚いたように目を見開いたが、それ以上は何も言わなかった。
ak「ここ、使うの?」
akが尋ねる。
pr「たまに。」
短い返事。
ak「読書?」
pr「……静かやから。」
それだけ言って、窓際の古い椅子へ座る。
akは帰ろうとした。
でも、足が止まる。
ak「ねぇ。」
「……?」
ak「この箱、使ったことある?」
prの視線が、一瞬だけ木箱へ向いた。
ほんの一瞬。
すぐに逸らされる。
pr「さあ。」
ak「ない?」
pr「……秘密。」
ak「えー!気になる!」
prは小さく笑った。
pr「聞くな。」
その笑顔は、一瞬で消えた。
その日の帰り道。
ak「prくん!」
akが自転車を押しながら追いかける。
ak「帰る方向、一緒だったんだね。」
pr「たまたまやろ」
ak「じゃあ途中まで帰ろ!」
pr「……好きにすれば。」
二人は並んで歩き始めた。
会話は少ない。
でも、不思議と気まずくない。
信号待ちで立ち止まる。
すると、小さな男の子が転んだ。
「いたぁ……!」
akはすぐに駆け寄る。
ak「大丈夫?」
膝を軽く払ってあげる。
泣いていた男の子は、akの笑顔を見ると少し安心したようだった。
「ありがとう、お兄ちゃん!」
その姿を、prは少し離れた場所から見ていた。
pr(まただ。)
(あいつは誰にでもそうやって笑う。)
(だから勘違いする。)
青信号になる。
pr「行くぞ。」
ak「うん!」
akは何も気づいていない。
prの胸に、少しずつ積もっていく感情にも。
翌週の金曜日の放課後。
旧図書室。
akは一週間ずっと気になっていた。
新しい手紙を開く。
そこには、今までより長い文章が書かれていた。
『今日は、その人と帰った。
何も特別な話はしていない。
でも、その人は道端で転んだ子どもを助けていた。
誰にでも優しい。
だからきっと、俺だけ特別じゃない。
……それが少し苦しい。』
akは息をのむ。
『この人……。』
『本気で恋をしてる。』
胸がぎゅっと締めつけられた。
そのとき、紙の裏に小さく文字があることに気づく。
『もし君がこの手紙を読んでいるなら、一つだけお願いがある。
差出人を探さないで。』
ak「……なんで」
思わずつぶやく。
ak「知りたいのに。」
その声は、静かな旧図書室に溶けていった。
pr side
同じ頃。
校舎の屋上。
prは一人、フェンスにもたれていた。
制服のポケットから、小さなメモ帳を取り出す。
そこには何枚もの下書き。
書いては破り、また書いて。
どれも誰にも見せたことはない。
一番新しいページには、まだ書きかけの言葉があった。
prはペンを止める。
「……書きすぎだな。」
そう言ってページを閉じる。
遠くから吹いてきた風が、制服を揺らした。
「このままでいい。」
誰に言うでもなく、静かにつぶやく。
だけど、その言葉はどこか自分に言い聞かせているようだった。
放課後の秘密は、まだ始まったばかり。
そして、akはまだ知らない。
毎週届く手紙の文字を、一番近くで毎日見ていることを。