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あき💫🌙

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コメント
1件
うわああああ……もう、めっちゃエモい……!!😭💕💕 プラネタリウムの星、ただの安物なのに、二人の思い出が詰まっててすごく尊い……。 「会えへん時もちゃんと見て」ってマナの言葉、めっちゃ刺さった……距離ができても繋がってるって感じがするよね。 さらっとした別れのシーンなのに、じんわり響く……藤森さんの文章、すごく好きです。次も楽しみにしてます!🌸✨
一話完結型がよかったのに書きすぎたので2話連続投稿します。
長ったらしい文章ですみません。
こちらはにじさんじ所属伊波ライさん、緋八マナさんの二次創作小説になります。
センシティブではないですが、一応腐向け作品になります。苦手な方ご注意ください。
俺の部屋には、星がある。
正確には、星のふりをした小さな光だ。
天井に吊るした古い家庭用プラネタリウム。
電源を入れると、四畳半の狭い部屋いっぱいに、偽物の夜空が広がる。
本物の星には到底届かない。
数も少ない。
明るさだって、都会の街灯に負けるくらい弱い。
それでも俺は、この小さな宇宙が好きだった。
何かを始めるには狭すぎる部屋。
夢を見るには現実的すぎる部屋。
でも、誰かとの時間を大切にしまっておくには、ちょうどいい場所だった。
「まだそれ使ってるんや」
そう言って笑う声を、今でも覚えている。
緋八マナが初めて俺の部屋に来た日のこと。
外は雨だった。
春なのに少し冷える夜。
玄関に置いた傘から落ちた水滴が、床に小さな跡を作っていた。
「お邪魔します」
そう言いながら入ってきたマナは、相変わらず周りをよく見ていた。
散らかった本。
机の上の飲みかけのペットボトル。
壁に貼ったままの予定表。
「……生活感すごいな」
「悪かったな」
「いや、ええと思うけど」
そんな会話をしながら、マナは部屋の奥へ進む。
そして、天井を見上げた。
スイッチを入れた瞬間。
暗い部屋に、小さな星が浮かぶ。
その光を見たマナは、しばらく黙っていた。
「……綺麗やな」
俺は少し照れながら言った。
「安物だよ」
「知ってる」
「知ってるのかよ」
「前に話してたやん」
そう言って笑う。
何気ない会話だった。
でも、その瞬間。
この機械を買った意味ができた気がした。
マナは星を見るのが好きだった。
正確には、星を見る時間が好きだったんだと思う。
何か特別な話をするわけじゃない。
くだらないことで笑ったり。
将来の話をしたり。
何も話さず、ただ同じ景色を眺めたり。
そういう時間を大事にしていた。
ある夜。
いつものように天井を見上げながら、マナが言った。
「本物の星って、遠いよな」
「急にどうした」
「いや……」
少しだけ間を置いて。
「遠いから、見えるものもあるんかなって」
俺はその意味を、その時はちゃんと分かっていなかった。
ただ隣で笑っているマナを見ていた。
この時間がずっと続けばいいと思っていた。
俺はマナのことが好きだった。
友達とか仲間とか。
そんな言葉だけじゃ足りないくらい。
一緒にいると落ち着いた。
何でもない話をする時間が好きだった。
笑った顔を見るのが好きだった。
頑張りすぎるところも。
誰かのために無理をするところも。
全部、大切だった。
だから。
いつかも変わらず隣にいるものだと思っていた。
でも、星は同じ場所にあるから星でいられるわけじゃない。
遠くにあっても、同じ夜空の中にあるから綺麗なんだ。
そのことを知ったのは。
マナが遠くへ行くことになった時だった。
ヒーローとしての活動が本格的になって。
少しずつ、俺たちの生活は変わっていった。
予定が合わない日が増えた。
話せる時間も減った。
でも、関係が変わったわけじゃなかった。
会えばいつも通りだった。
くだらない話をして。
笑って。
昔と同じように星を見た。
ただ。
未来へ進む方向が少し違っただけ。
マナが西から東へ行くことになったと聞いた時。
寂しくなかったと言えば嘘になる。
でも、それ以上に思った。
「すごいな」って。
自分の知らない場所で。
自分にはできないことを。
この人はやろうとしているんだって。
引き止める理由なんて、どこにもなかった。
俺が好きな人が、夢に向かって進もうとしている。
それを止めることなんてできなかった。
最後の日。
マナは俺の部屋で、いつものように星を見ていた。
「まだちゃんと映るんやな」
「最近ちょっと怪しいけど」
「でも綺麗やん」
「……そう?」
「うん」
少し笑って。
「ここで見る星、好きやった」
その言葉だけで、胸がいっぱいになった。
駅までの道。
何を話したのか、あまり覚えていない。
ただ、最後に。
マナが振り返って言った。
「また見せてな」
「いつでも見せる」
俺がそう答えると。
マナは少し困ったように笑った。
「違う」
「え?」
「会えへん時も、ちゃんと見てってこと」
電車が来る。
別れの時間。
でも、終わりじゃない。
そう思わせるような笑顔だった。
「またな」
そう言って手を振る姿を。
俺は見えなくなるまで見送った。