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#牛!乳
がくぶち🐌
81
#み!
shi_ro
290
1話。
「佐野ー!」
大学のキャンパス。
「おーい!」
「……ん?」
「また写真?」
「うん。」
「ほんっと好きだよな。」
親友の柔太朗が笑った。
「今日だけで何枚撮った?」
「まだ二本。」
「『まだ』じゃねえよ!」
周りも笑う。
勇斗も少しだけ笑った。
「写真ってさ。」
「ん?」
「一瞬しか残せないから好きなんだ。」
「また名言っぽいこと言ってる。」
「そう?」
「そのうち写真家になれよ。」
「なれたらいいな。」
そう言いながらも。
本当に撮りたいのは。
あの一枚の続きを見つけることだった。
一方、その頃。
大学構内の片隅。
「……。」
吉田仁人は、一人でベンチに座っていた。
昼休み。
周りには楽しそうな笑い声。
だけど。
その輪の中に、自分はいない。
スマホが震える。
グループチャット。
通知は来る。
でも。
誰も俺には話しかけない。
既読だけが増えていく。
仁人は画面を閉じた。
「……もういいや。」
少し前までは違った。
笑っていた。
友達もいた。
昼ご飯も一緒だった。
全部。
あの日までは。
高校時代。
「え?」
「……。」
「ごめん、今なんて?」
教室。
静まり返る空気。
仁人は震えながら言った。
「……俺、男が好き。」
沈黙。
一人の友達が苦笑した。
「え、冗談だよね?」
「違う。」
また沈黙。
「……気持ち悪。」
誰かが小さく言った。
その一言だけで十分だった。
翌日から。
誰も隣に座らない。
話しかけても返事は短い。
誘われない。
笑われる。
避けられる。
「俺……何か悪いことしたのかな。」
答える人はいなかった。
だから大学では、
誰にも近づかないことにした。
傷つくくらいなら。
最初から一人でいい。
そう思うようになった。
コメント
1件
わああ藍月さん新作読んできたよー!😭💕 第2話、まさかの吉田くんの過去…辛すぎる…「気持ち悪」の一言で全部変わっちゃうの、読んでて胸がギュッてなったよ…「何か悪いことしたのかな」って自問するところ、ほんと切なくて泣ける😢💔 それで大学では最初から一人でいるって決めるの、痛いほどわかる… でも勇斗くんが写真にこだわる理由もなんか気になるし、いつかこの二人、どこかで交わるのかな…?続きが待ち遠しすぎるよ〜!!🌸