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「おわっ!?」

驚いて思わず起き上がるとおでこに鈍い痛みが走る。


「いったあ、もう、酷いやんか」

こちらを覗き込んでいた青年もおでこに手を当てて尻もちを着いていた。


「ごめん、でも僕以外の人は居なくなったんじゃ」

手を差し伸べて共に立ち上がりながら尋ねる。

町中を走り回っても自分以外の人は見つけられなかった。


「いや、それが気づいたらここにいて、、、人影が見えたから来てみただけなんや。あ、僕の名前はおらふ。おらふくんって呼んでな!、、、まあ名前以外はなんも覚えていないんやけど」


最後にそう言ったおらふくんの顔は切なげで、何も言及できなかった。


「、、、そっか、僕はおんりー。おらふくん、僕以外の人見なかった? 」

「んー、おんりー以外は見とらんな」


やはりおらふくんも人を見ていないようだ。

何か事情がありそうだが、ひとりぼっちじゃないと分かっただけで嬉しい。


「自分さ、これからどうすればいいか分かんなくて、居場所が分かんなくてさ。」


いつの間にか口に出していた言葉に自分で驚く。


初対面の相手にこんなことを話したことなんてないのに。

その言葉にしばらく黙っていたおらふくんが顔を上げた。


「なら、僕と一緒に冒険せん?僕ら世界に2人きりなんやろ?だったら普段できないことも楽しんで、ルールなんて破って、遊ぼうや!したいこといっぱいあるからさ、のんびり旅でもしてさ。居場所は僕が作ってあげるから、一緒に行かん?」


いいやろ、なんて言って笑う君がとても輝いていて、眩しくて、目を細める。


おらふくんと2人旅か、それもいいかも知れない。


会ったばかりだけど、君とならきっと楽しい思い出になるだろうと確信していた。


「うん、着いてくよ」

返事はずいぶんと短いけど、おらふくんはとても嬉しそうにふわっと笑った。







「よーし、そうなりゃ今日はめいっぱい遊ぶか!」

「待って、せめてなんか食べさせて!お腹すいてるから!」




おんりーがおらふくんを止めるのがとても大変だと気づくのはもう少し先のお話。




クソ久しぶりの更新すいません(´・ω・`)

これは本当にぐでーっと気楽に更新してるのでご容赦を…

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