テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
5件
え!?!?ハピエンま!?!?待っっじで!?!?うわぁぁぁぁぁ嬉しすぎ(っ^-^)╮=͟͞💗
ハッピーエンドだぁぁぁぁ😭😭😭マジで良かった!!!感動しまくり!!! え、番外編あるの……?!楽しみにしてます!!!
ハッピーエンドだぁ(´;ω;`) むちゃくちゃええ話でした!! 番外編とても楽しみにしてます(*^^*)
< pnside >
春の風が頬をかすめる。
空気の匂いが、冬の冷たさから少しずつ解き放たれているのが分かる。
見上げれば、枝いっぱいに薄紅色の花が揺れていた。
花びらが散って、ひらひらと空に舞う。
その一枚が手のひらに落ちたとき、どうしてだか胸がざわついた。
rd「ね、綺麗でしょ?」
pn「うん …. 綺麗 ッ ….. 」
俺に優しく微笑みかける彼は桜が背景となり儚さが感じられた。その微笑みが優しすぎて俺は涙が出てきてしまう。
11月頃に2人で秋の終わりを見届けた縁側で今はこうして桜を見ることができている。
本来なら俺はここにいるはずがなかったのに。
あの頃は生きたいと思いながらも半分諦めていたから尚更この景色が綺麗に見える。
そんな俺らを迎えるように春風は桜の花びらと共に俺らの横を通る。
rd「ぺいんと、こっち向いて」
pn「ん?」
rd「紙に花弁ついてる 笑ヾ」
彼の優しく温かい手が俺の髪から花弁を取ればそのまま優しく俺の頭を撫でた。
それすらも暖かく心地よかった。
pn「ありがとう」
rd「ううん、」
rd「そういえば、ぺいんとに話そうと思ってたことがあるんだ」
rd「聞いてくれる?」
pn「うん、どうしたのそんなに改まって」
らっだぁは俺の方へ寄って座れば俺の首に通しているペンダントに優しく触れた。
rd「このペンダントのこと」
rd「俺、なんて言って渡したか覚えてる?」
pn「えーとたしか … この景色を絶対2人で見ようねって …」
rd「そう、それもそうなんだけど他にも意味があるんだ」
pn「そうなの?」
rd「うん」
rd「ペンダントのプレゼントには幸福や無事を祈るって意味があるんだよ」
pn「へぇ …. 、 もしかして、」
rd「うん、渡した時から俺はぺいんとのことを救うつもりだったんだ」
rd「…まぁ俺は指示しただけだけど、」
pn「いやいや … 本当にありがとう、」
pn「らっだぁがいてくれなきゃ今俺はここにいないわけだし…」
rd「そう言ってもらえて嬉しい 笑ヾ」
pn「このペンダントお気に入りだから」
pn「なんか、愛!!って感じする」
rd「愛? 笑ヾ」
pn「うん 笑ヾ」
rd「ぺいんとってば面白いね」
pn「当たり前だろ 笑ヾ」
rd「も〜ほんとに一時はどうなるかと…」
pn「らっだぁ、心配で何日も寝ないで俺のそばいたんだって〜〜?」
rd「そりゃあ心配くらいするでしょ」
pn「救急車呼んでくれたんでしょ?ありがとう」
rd「そうそう、もうパニック状態だった」
pn「見たかったな〜〜」
pn「てか、意味も込めてプレゼントするなんてらっだぁもロマンチストだね 笑ヾ」
rd「え〜〜そう?」
少し照れくさそうに笑う君を見て自分もなんだか笑いがこぼれてしまう。
そんな表情を見られたくなくてらっだぁの肩に身体を倒せば優しく背中を撫でてくれた。
rd「眠い?」
pn「眠くない !! 笑ヾ」
pn「はいはい、離れますよ」
rd「ねぇやだ 離れません」
体を起こすとすぐに抱き寄せられる。
同じボディソープを使って、同じ柔軟剤を使っているはずなのに何故か俺とは違う香りがする。
pn「も〜なんなの、」
rd「好きだから …」
pn「じゃいいよ」
rd「ありがとう」
rd「….」
沈黙の間に吹いた風はなんだか甘い香りがした。
実際甘くなんかないだろうけど俺には確かにそう感じた。暖かく包んでくれる、甘い香り。
rd「ねぇ、ぺいんと」
pn「ん?なに?」
rd「ペンダントの意味もう1つあるんだけど…聞く?」
俺の首元を見てそう言う彼の表情は真剣な表情をしていて、真っ直ぐに俺のことを見つめていた。
pn「もう1つ…?」
rd「うん、言うか悩んでたから」
pn「さっき教えてくれればよかったのに」
rd「言う気無かった 笑ヾ」
pn「ほんと自由だなぁ 笑ヾ」
rd「…で、どうする?」
pn「…言いたいの? 笑ヾ」
rd「うん 笑ヾ」
pn「え〜どうしよっかな〜」
rd「なんで 笑ヾ」
pn「ごめんごめん 笑ヾ」
pn「いいよ、聞いてあげる」
俺はわざと服の中からペンダントを見えるように取り出して首からペンダントを外した。
手に乗せたペンダントに付いている桜色の宝石は渡された頃よりも光り輝いていた。
rd「ペンダントのもう1つの意味は、」
pn「うん」
rd「愛情や絆を深めたい、なんだよ」
pn「へぇ …. いいね、ロマンチック、」
rd「ぺいんと」
pn「ん?」
rd「大好きです。付き合ってください」
pn「 ッッ !!」
初めてのお泊まりの時から約8ヶ月ほど経って再度告白された。
彼もあの頃とは違って暖かく優しさの溢れる笑顔だった。
俺がペンダントを握っている手を包むように彼の手が俺に触れていた。風は音を立てずにそよ風程度に吹いているが、まるでここだけ時間が止まっているようだった。
pn「ッら 、 らぁ ッ …. 、」
rd「俺と付き合ってくれる?」
pn「ッッ うん 、うん !! 付き合う ッッ !! 泣ヾ」
溢れる涙を腕で拭えばらっだぁは俺を抱きしめてくれた。
rd「ありがとう … 、 絶対幸せにするから」
pn「もう十分幸せだもん ッ ….」
rd「あれ、そう? 笑ヾ」
rd「また振られるか不安だった〜 笑ヾ」
pn「振らないし …」
rd「でも俺振られたしなぁ …」
pn「あれは、….だって、」
pn「俺が死んだら、らっだぁ1人になるし、」
rd「知ってる、だから断ってくれたんだよね」
rd「ねぇ、ぎゅーしよ」
pn「また?」
rd「いいから」
pn「ん …. いいけど 、 /」
rd「ふふ、 耳真っ赤だよ 笑ヾ」
こうして惹かれあっていた俺らはようやく結ばれることが出来た。
らっだぁ 。 君に出会えて本当に良かった。
end