廊下に青年の悲鳴と柊の怒声が響く
混乱した様子の桜達を前に、説教タイムが始まった
小倉「いや本当にごめんって!それに桜くん達とは水族館で一回会ったし いいかなぁって…」
柊「いい訳ねえだろ!ちゃんと反省しろ!」
小倉「ふぐぅっごめんなさいッッ」
先程の異様な雰囲気はまるで消え、別人の様にペコペコと頭を下げる青年を見て
桜は思わず疑問を口にした
桜「お、おい 説教垂れる前に説明しろ…第一そいつなんなんだよ⁉︎普通に話してみてえだけど、知り合いなのか…?」
それを聞いた柊が深くため息を吐きやっぱりこうなったと呆れ顔で胃薬を取り出す
と、その時だった
梅宮「おっ!葵来てたのかー!元気にしてたかー?」
陽気な笑顔を浮かべた梅宮が教室を覗いていた
丁度その瞬間柊の表情が少し引き攣った様に見えたのは気のせいでありたい
桜「は?梅みy(((((((」
小倉「わぁーーー!!梅ーー!!」
桜が梅宮と呼ぼうとするのを遮るように青年が梅宮の方へと駆けていった
桜「アイツッッッッ…」
蘇枋「桜くん、抑えようか ね」
キレ気味の桜を蘇枋が静止しているのを他所に
青年は勢いよく梅宮の懐へと飛び込むと同時に一瞬で背後に隠れた
小倉「わぁぁん助けてよ、柊サンがめっちゃ怒ってくる~もう俺反省したってのに〜っ」
えーんえーんとわざとらしく嘘泣きをかます青年に柊がまた苛立つ
柊「お前なぁ…ッッ」
楡井「こ、これ止めないと大変なんじゃ…っ」
蘇枋「そうだね、このままだと大変な事になりそうだ」
桜「なりそうだじゃねえよ!もっと焦ろよ⁉︎」
一年ズがその場の空気におろおろとしていると、梅宮が口を開いた
梅宮「!そういえば葵、お前一年達に顔合わせはしたのか?見た感じ皆んな不思議そうな顔してんだけど」
この状況でいう事じゃないだろ、と内心ずっ転けながらも
逆に揉め事になるまえに話を変えれたのは幸いだと 一年は皆ほっと胸を撫で下ろした
柊はまたも大きなため息をついたが、とりあえず大事にはならずに済んだ
そして再び青年が口を開く
小倉「えぇ今日じゃなきゃダメ…?俺クンこのあと用事あるんだけど…」
桜「は?」
柊「…」ブチ
ブチッとヤバい音が柊の方から聞こえたのはおいておこう
小倉「それに今日は梅に頼まれてた野菜の種渡しに来ただけだし…あ、これその種ね」
梅宮「おぉ、ありがとな!」
柊「いや礼言ってる場合か!もっと重要なのがあンだろぉが!」
あまりにも間抜け過ぎるやり取りに柊がブチ切れる
すると青年が今度は怯えた様子もなくふっと微笑み出口へと歩む
小倉「まぁまぁ、そんなに怒んなくても また遊びにくるかもだからそん時しますよ」
そして微笑み出ていった
柊が胃薬をまた大量に飲む、今日はただひたすら柊が不便で仕方ないのであった
続く
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だーいぶ最近適当になってきたと感じる今日この頃