どうも躍る社蓄です。
やっぱり小説の方が描きやすくこちらも気まぐれに描きます。
それでは内容説明へGO
・オメガバースパロ
※知らない方はご自身でお調べ下さい。
・ふみふみ【高尾楓弥 × 小川史記】
キャラ紹介①
【小川史記】
・BUDDiiSのリーダー
・自称 β な天才肌で α を疑われるが実は Ω で普段はそれを隠している
・発情期は不定期なためあまり慣れていなく、重い症状が多い
・オメガバースパロ(大事なことなので2回)
・森兄弟のリア充描写あり
・喘ぎ有
・自己解釈有
・フィクション増し増しの増し
「OK Everyone . 今日も楽しんでいきましょう!」
この瞬間が好きだ。Ω の俺がこの α 達を纏められる瞬間が。
「 B . U . D . D . I . I . S 」
社会的地位が一番下でもいい、俺が一番輝ける場所はここなんだ。
「 「 B O S O M 」 」
俺の、俺だけの居場所(ステージ)は誰にも譲りたくない。
「 「 B D S!!」 」
「___以上、BUDDiiSさんのパフォーマンスでした!ここからはトークに移りたいと思います。」
最近EBiDANという名前が世に名前を知らしめつつある現在。BUDDiiSもそれにあやかるべくドラマや映画、音楽番組にラジオ。色々のものに出演してきた。そして今日は某ローカル音楽番組での収録。先に音楽を披露してその後にトークというよくある撮影だ。
「いやぁー、やっぱ α が多い中で β の君が纏めるなんて結構大変なんじゃないの?」
これはよくある質問だ。α だから偉い、β だから凡人、Ω だから下僕。意味がわからないこの制度に反吐が出る。この司会者は α でパイプも太い、オマケにバックには関わってはいけないような職業の人がいるとか居ないとか…
「そうですねぇ…十人十色なんでもうバッチバチの個性のぶつかり合いですよ」
へらへらと笑って会話を流す。バースの話は嫌いだ。全部差別的発言しか起こらない。だからこの話は流す方がいい。質問が幾つか横行し時間が進む。半分以上がバース弄りで反吐が出る。もう終われ、頭ではそう思うけどファンが見ている。顔に出すな。自分が感じている疲労同様に精神的なダメージがメンバーの顔を見てもうかがえた。早く終わらせようとどうやって話を終わらせようと考えてたら誰かが言葉を放った
「__だからαは…」
「その話っていつまで続きます?なーんか俺がバカにされてるみたいでかなし〜!!」
えーん、と泣く真似をしながら言う影を目で追う。
「あれ、君あれじゃん!なんだっけ、わんえんおんりー…?の弟の!」
「はい!FUMIYAって言いま〜す」
パチンと可愛らしくウインクをすれば、『以後お見知り置きを〜』なんて幼い笑みを浮かべる。最年少の若さゆえかとんでもない爆弾を投げ落としていく。
「えぇー、バカにされてるって君だって α でしょ?」
「違いますよ〜!!α なのははやちんの方ですぅ〜!」
「あ、そうなの?雰囲気 α っぽいのに」
「え!そう見えます!?やっぱこんなにかっこいい β のリーダーに育てられたから俺もかっこいい β に見えるのかも…?」
顔を見ながら『ふみくんは俺の憧れなんで』とにこにこしながら話す楓弥を見て心が落ち着いた。誰かを下げる訳でも無く話題を続けリカバーまで完璧にこなす。10個下の後輩とは到底思えない程のパーフェクトな回答を繰り出す彼に今日も支えられた。
* * * *
「だぁー、長い!疲れた!!面倒臭い!!!」
長い撮影が終わり溶けるようにソファーに座る。疲れすぎて思考が止まる。大半のメンバーが帰っているからかほぼ素の自分が外に出ていく。α まみれのこの空間で Ω が素なんて襲ってくださいと言ってるようなものだ。けど今は誰も居ない。そう調子に乗っていた。ソファーで伸びをすれば深く息を吐き背もたれに倒れる。刹那、ツン、と鼻腔を擽る甘ったるい香り。お菓子とも消臭剤や香水とは違う甘く思考を溶かすようで既視感もあるこの香り。
「どこから…」
バックの中から抑制剤を手に取り未開封のペットボトルも握り匂いの場所を辿る。どこだ、分からない。疲れすぎたからか嗅覚が仕事を放棄している。カタン、と微かにどこからが音が鳴った。扉に手をかけ僅かに開ければぶわっ、と甘く思考を溶かすような匂いがする。
「ッ、…、ぁ、あの、大丈夫、ですか、?」
「ふ…み…、?」
「ぇ…?」
目の前に広がる光景にに目を疑った。眼下には頬を赤く染め息を荒げて妖艶な表情を浮かべるメンバーの英寿の姿。
「もりぴっ、!」
「ゃぁっ…こない、で」
「大丈夫、俺は β だよ。俺はもりぴに酷いことしないから、」
抱き締めるように肩に顔を押し当てさせ息を吸う範囲を狭め過呼吸気味の英寿を落ち着かせる。縋るように抱き着きはぁ、はぁ、と艷やかな声が耳元から聞こえヒートが初めてなのかもしれない。と瞬時に頭に過ぎる。
「ふみっ…からだ、あついっ、ぁたま、ぼーってする、へん、なかんじするっ、」
「大丈夫、大丈夫だよ。きっと疲れちゃたんだよ。このお薬飲んで…?」
「…ん、のむ、」
頭を撫で抑制剤を飲ませ大量の水を飲ます。抱き締め子供を寝かしつけるかのように一定のリズムで背中を柔く叩き叩く。そのリズムに落ち着いたのか段々と体に重みがのしかかり寝息が聞こえた。さて、これからどうするか。この雰囲気だときっとヒートは初めてだろう。病院に連れてった方がいいのか…そもそもバースを勝手に知っても大丈夫なのか、こういう時は弟の愁斗を…いや、今愁斗を呼ぶのは危ない。愁斗は α だ。この関係は崩したくない。どうしたものか…
「…なにしてんの、?」
「えっ…、」
突然目の前に刺すような視線と地を這う様な冷たい声が響く。
「ひでは俺のなんだけど」
α のこの目が嫌いだ。Ω の俺じゃ勝てないこの目が。
「しゅー…と…、?」
「もりぴ、もう起きて大丈夫なの?」
「だいじょーぶ、しゅーと…、」
「…なに?」
「ふみは助けてくれただけ」
これ飲ませてくれた。そう言いながら渡した薬のパケを愁斗に渡せば驚いた顔をして俺に勢いよく頭を下げた。
「すみません、!助けてくれたのにこんな…」
「大丈夫だよ!α の性だろ?でも吃驚〜、もりぴと愁斗がまさかねぇ、あ、でも距離近かったか」
α の愁斗が着いていれば大丈夫だ。病院連れて行ってやれよ。と英寿を預け背中を押せばありがとうございましたとニコニコしながら述べる愁斗を後目に手を振り控え室に戻る。
「…ねぇ、なんであの薬もってたの?」
「うわっ…、!!ってなんだ…まだ帰ってなかったの?」
椅子の背もたれ部分を前にしながら座っている楓弥。いるとは思わず驚きの声を顕にしながら自分の荷物をとる。
「すみません、愁斗くんと話し込んでたらこの時間になってて…」
「あぁ、なるほどね。」
若いもの同士にしか分からない会話。そりゃ10も違えば話なんかについていける訳が無い。話に花が咲いて時間が過ぎるのが早くなる。若い時期あるあるだな。そんな風に思いながら荷物を纏める
「んで、なんでふみくんは抑制剤なんて持ってたの?」
「えっ、いや…それは…」
獲物を射る様に見詰る楓弥に背筋がゾクゾクとした。どうして、どうして β の楓弥がそんな目で…
「ふみくんってもしかして…」
いやだ。
それ以上言葉を続けるな。
気付いても言わないでくれ、
俺からこの場所を奪わないで…
「もしかして、スタッフさんとかがヒート来たとき用に薬常備してるんですか?」
「はぇ、?」
途端にキラキラとした目に変わり変な声が出た。さっきのあの目は偵察とも言える目だったのか…
「そ、そう!ほら、俺リーダーだし、このグループは α 多いいんだからこう言うの持ってた方がお互い助かるでしょ?」
「なーんだ、そういうことか〜!さすがふみくん!!」
ごめん楓弥、嘘ついた。この薬は本当は俺のなんだ。この素直な目を受けて初めてバースの事で嘘をついた事に対してチクリ、と胸が傷んだ。
「俺もう帰るけど楓弥は?」
「俺この後スタッフさんとかお話し合いあるのでもう少しお留守番です!」
「そっか、気をつけて帰ってね。」
「はーい」
またね、と楓弥に手を振り楽屋を後にする。純粋無垢で憧れてる楓弥に失望なんてされたくない。Ω だからって理由で嫌うタイプではないとは思うけど怖い。久しぶりに感じるバースに対しての恐怖に対して身震いがした。ヒートが突然来ないように自分も気をつけないとな。そう思いながら家路に向かった。
「…なぁーんだ。あれ、ふみくんのじゃないんだ。」
「…つまんないの〜」
バッグに着いたぬいぐるみを弄りながら呟く楓弥。彼の本性を史記が知るのは、少し先の未来の話。
キャラ紹介②
【高尾楓弥】
・BUDDiiSの最年少
・α 嫌いな α で自称 β
・自分と同じように α なことを隠していると思っているため史記の事に懐いている様に見えるが実は……
あとがき
はぁい、どうだったでしょうか?読み返してみたらとんでもなくF1展開過ぎてびっくり。次からはゆっくり時系列を進めていきたいところ。突然ですが、あざとかわいい子が実は裏では何考えてるか分からない系のCP好きなんですよねぇ…でゅふっ、ふみふみはふみくん攻めが多いい気がして今回は受けになってもらいました。そして、今回は長く続きそうなのでずっとやってみたかったことやってみていいですか?
NEXT → 100♡
これやってみたかったんですよねぇ…それでも、無理そうだったら50とかにレベル下げて描きます。
こういう系のストーリー増えろ(懇願)
コメ欄にて感想、リクエストお待ちしております♡
・カプ(攻受)
・シチュエーション
この2つを決めてくれると大変助かります。
それではまた。
2024/04/22 誤字発見の為更新
コメント
2件
めちゃくちゃ続き作ってほしいです!
めっちゃ最高です! リクエストで ワンエンのけんしん(攻)×なおや(受) シチュ、(同棲)なおくんが料理中にヒートが来てけんしんくんが処理してあげるお話 ――― はやと(攻)×えいく(受) シチュ、(同棲) えいくくんが呑みに行って酔って帰宅するけど玄関開けた途端強いヒートが来ちゃってはやとが気づいて薬を飲ませようとするけど拒否して2人でしちゃうお話がみたいです。 めっちゃ長くてごめんなさい💦